流血女神伝 喪の女王5 / 須賀しのぶ

本の感想, 作者名 さ行須賀しのぶ

ユリ・スカナの新女王ネフィシカに幽閉されたカリエは、修道女という身分と今までの経験を総動員してエドとセーディラのために立ち回っていた。一方、エドとセーディラを追ってサルベーンは漆黒の海に立ち入るが、なかなか二人を見つけられずにいた。


喪の女王第5巻。おお、2007年に追いついた!
いろいろ不吉、不吉すぎるっ!(特にルトヴィア)とドーン兄上とかミュカとかグラーシカ好きにとってはいろいろと暗い暗示ばかりでどんよりと重くなってしまう展開でした。そんな中、久しぶりに登場のミュカはやっぱりかっこよくて、成長したよなぁと思わずにはいられないくらいのすばらしい青年っぷりを発揮されており感慨深いものがありました。
今回、妙に「帝国の娘」時代の回想があったりしてちょっとこれはイイ意味で卑怯だなぁと思ってしまいましたよ。当時読み始めた頃はこんな展開を見せるとは思っても見なかったし、また読み返したくなってきました。

そして、エド。エドがかっこいい~。今までもいつもいいところでかっこよかったんですが今回はついに、ですね。セーディラパワーというか、お父さんは強しだなぁ。1巻1親バカを発揮しているエドですが、エドとセーディラの今後も心配。セーディラがいる限りは無事だとは思うんだけど、無事にカリエと再会できるかどうか。

img流血女神伝 喪の女王5
須賀しのぶ/船戸明里
集英社コバルト文庫(2007.02)
ISBN:978-4-08-600874-7
bk1/amazon