暴風ガールズファイト / 佐々原史緒

本の感想, 作者名 さ行佐々原史緒

聖ヴィリタス女学院の高等部に持ち上がりで進学した麻生広海。昔からの級長気質の彼女が入学式初日に出会ったのはアメリカからの帰国子女でラクロスを愛する暴風娘・五十嵐千果。部員が先輩二人しかいないラクロス同好会を復活させるという野望をもつ千果に引きずられ、広海は知らず知らずのうちにはちゃめちゃな毎日を送ることになる。


佐々原さんの本を読めるところから順番に読んでいこう期間に突入。サウザント・メイジシリーズをクリアした次は今展開中の新シリーズ・暴風ガールズファイトです。ネットの各所でいろいろとても熱い感想を拝見していたのでほんのり期待しながら読んでおりましたが、期待を裏切らずとてもおもしろかったです。現代の(一見)お嬢様学校に通う女子高生たちが、暴風娘に引きずられてラクロス部を作るために東西奔走するというお話でした。

集まってきたメンバーたちのやりとりがおもしろいです。マリみてはもはやネタですか(笑)。中でも気に入ったのはナイスツッコミの広海と宮前さん、二人の本性でしょうか。宮前さんは妖精さん発言など要所要所で笑わせていただきました。
もちろん、メンバーたちが次第にラクロスにのめり込んでいく姿もとてもよかったです。特に試合のラストは一緒にガッツポーズをしたくなるくらい盛り上がったなぁ。青春とはよいものです。続きも近いうちに読む予定。楽しみです。

ラクロスといえば小学生の頃むさぼり読んだおちゃめなふたごでみんな燃えていらしゃったことを思いだし、思わずシリーズ全巻発掘してしまいました……。読書は、危険……。

img暴風ガールズファイト
佐々原史緒/倉藤倖(イラスト)
ISBN:978-4-7577-3752-5
ファミ通文庫(2007.10)
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