輪環の魔導師2 旅の終わりの森 / 渡瀬草一郎

本の感想, 作者名 や~わ行・他渡瀬草一郎

アルカインと共に旅立ったセロとフィノは、アルカインの仲間と合流するためにロンバルトを目指した。一方、ロンバルトを目前にしたアルカインの仲間・ホークアイとシズクは立ち寄った古代の遺跡で”魔族”と対峙してしまい、遺跡の中に閉じこめられてしまう。


その身に伝説の魔導具を宿しているために魔導具を使えない少年セロと、凄腕の超猫アルカイン、そしてセロの幼なじみでセロに異常な執着を見せるフィノの物語第2段。アルカインの仲間たちと合流するまでの一波乱を描いたお話でした。

相変わらずの超猫アルカインがすばらしくてたまりません。にくきゅう、にくきゅう!

敵味方共に一通りの(?)新登場人物が出揃い、魔族たちの内情が少しかいま見られる話でもある今巻。前回に引き続きイントロ感の強いお話ではありましたが、どの登場人物も個性的で非常に楽しかったです。
フィノに強敵出現で、フィノと彼女の今後の激しいバトルが恐ろしいことになりそうです。フィノをはじめとして、シズクやホークアイの暑苦しい愛もなかなかに読み応えが……って、セロもアルカインも大変だなぁ。

アルカイン一行がおかれている状況はかなりきついものであるにもかかわらず、楽しそうな道中になりそうな旅の仲間たちの今後が楽しみです。次は今回情報を得たアレ、ですよね。王道展開がこれまた楽しみ。

輪環の魔術師 闇語りのアルカイン

img輪環の魔導師2 旅の終わりの森
渡瀬草一郎/碧風羽(イラスト)
電撃文庫(2008.03)
ISBN:978-4-8402-4191-5
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