お狐サマの七変化ッ! / かたやま和華

本の感想, 作者名 か行かたやま和華

翠蓮王の口車に乗せら、翠蓮王に変身して代わりに「お見合い」をすることになった桐緒。翠蓮王のお見合いには紗那王の斑娶りも関係しているらしいが、紗那王は桐緒に肝心なことを話さない。業を煮やした桐緒は松寿王の力を借りて紗那王達の故郷である雲上の狐の里に向かう。狐の里では松寿王派と紗那王派の微妙なバランスによる対立が表に裏に繰り広げられていて……


お狐サマ第7巻は桐緒が翠蓮王→猫耳→うさ耳という七変化を行う巻でした。ちょっとかわいかった。斑娶りについても、小出しながらもちょっと進んだ、かなぁ……、いつも肝心なところで進まない問題ですが、まあ、ちょっとは進展したかな?(いつも言ってるような気がする感想)。

でもって、話の序盤からとてもラブいシリーズだなぁと思ってたんですが今回も容赦なくラブ増量でとてもアレです、直視できません。紗那王の一言足りないところも、桐緒が全速力でかっとぶところも互いに互いを思い合ってのことなので、というのがこれまたイイデスネ!
あとは、ひと癖もふた癖もある大王一族の皆さんがとても面白くてよいです。紗那王が一番まともそうですが(というか、普段みんなねじはずれすぎ)。狐の里で全員集合は次巻に続く、ということですので今度こそもっと斑娶りの核心を……と希望しつつ続きも楽しみです。

imgお狐サマの七変化ッ!
かたやま和華/風都ノリ
B’s-LOG文庫(2008.10)
ISBN:978-4-7577-4473-8
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