屋根裏の姫君 ガラスの靴をはいた少女 / 香山暁子

本の感想, 作者名 か行香山暁子

豪商ランプリング家の娘美春は母亡き後、父の再婚相手であるエマとその連れ子の姉二人にいじめられながらも強くたくましく日々を暮らしていた。そんなある日、王子様が結婚相手を探すために舞踏会を開くとい知らせが国中にもたらされる。義姉とともに舞踏会に行く準備をしていた美春だが、土壇場になって行くことができなくなってしまう。しかし、美春の名付け親である仙女のゼルダの助けを借り、義母や義姉に内緒で舞踏会へ参加できた美春だが……


先日読んだ初香山さん作品からの流れで、ついったーで読め読めと一部からのプレッシャーを受けてまんまと釣られましたコバルト版シンデレラ(1998年発行分)。基本はシンデレラなのであらすじをきちんと書こうか悩みましたが、一応書きました。
基本的な展開はシンデレラのままですが、ヒロインが私の中のシンデレラ像よりとてもたくましくしっかりしており、そして義母や義長姉のドラマもイイデスネ!個人的には美春サイドも気になるんですが義母関係が気になってしょうがありません。美春と和解してほしいなぁ……。
王子様とのラブストーリーも一筋縄ではいかず、そして家族関係もこじれてばかりとシンデレラ美春のこれからがとても気になるので後半も楽しみです。

物語の舞台が不思議な感じで、アメリカ?が舞台?で日本?も出てきたりとそこらへんはファンタジーな作りになっているのかな?ここら辺の舞台設定のモヤモヤがあるので下巻で解明されることをとても期待しています。

それにしても、とても親近感を覚えるタイトルです(屋根裏と出てくるたびになぜか反応してしまう)。

img屋根裏の姫君 ガラスの靴をはいた少女
香山暁子/楠本こすり
集英社コバルト文庫(1998.06)
ISBN:4-08-614472-7
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