宝塚-宙組 / 逆転裁判 蘇る真実

素人の観劇日記宝塚, 宙組

バウロマン「逆転裁判 蘇る真実」を見てきました。

※管理人は最近とても宝塚ズキーです。
※宝塚に関しては相当好みから外れた演目でない限り絶賛できます(楽しければそれでいい
※ひととおりのシリーズについて1~2回クリアする程度に逆転裁判ズキーでもあります。
※でもって、逆転裁判にあんまりこだわりはありません(楽しければそれでいい

そんなこんなで、気合いを入れてチケット取った甲斐があったぜ……と思うほど楽しんできた観劇の感想は続き。とてもいろいろ書きたいことがあって全て書いたらえらいことになりましたスイマセン(読みにくいですわかりにくいです)

逆転裁判
ヒロインがオリジナルキャラということで、お話も宝塚版オリジナルになっているんですが、DS版ゲーム1作目最終話(蘇る逆転?)が土台になっていると思います(注:だいぶ前にプレイしたっきりだから確証はない)。そして、いろんなところで原作を大事にしてるんだなぁと思わせるようなあれやこれやがあって(注:原作はうろ覚えのところが多いですが)いろいろとむふふと思いながら見ていました。ひとまず、テレビの前の「何か」は是非ともオペラグラスで見ていただきたい。

〔お話について〕
真犯人はあの人しかいないだろうなーという予想通りのところで落ち着く展開。しかし、真犯人がいい人過ぎて「真犯人暴かれちゃったら壊れちゃった」的展開ではなかったです。もうちょっと粘ると思ってたんだけど……、尺の関係か?
宣言通り、とてもラブストーリーになっていました。とてもタカラヅカ!
過去の目を覆いたくなるような熱々っぷりから、最後のあの抱擁……ええわ蘭とむさん。もうあの「ぎゅっ」のあの時の蘭とむさんの表情に落ちた人は私だけじゃないと思う(という話をしたら「元から落ちとるがな」と突っ込まれた)。さすがに赤面王子だなぁ……。

〔音楽について〕
ミュージカルなので「異議ありの歌とかある!」とかいう妙な期待を胸に観に行ったんですが、私の記憶にある限りは「♪いぎーありいぎあり」的な逆転の歌は見あたらず。法廷シーンでいきなり歌い出したりとかもなく至ってまじめに裁判をしていました。ラスト30分全部法廷だったよ!
ただ、ゲーム中で使っているあの音楽やこの音楽に歌詞が付いていたり、裁判のシーンでおなじみのあれやこれやの効果音と共に「待った」とか「異議あり」とかを聞くとテンションもあがります。
テンションがあがると言えば、OP!もうこれはアニメのOP!という曲と振り付けにとてもテンションがあがりました。こういうの大好きです。そういえば、宙組はA/Lのときもこんな感じだったなぁ……いいなぁ宙組。OPだけでももう一回みたいなぁ。

〔登場人物について〕
名前は英語版を利用して、舞台はアメリカニューヨーク。英語版全く知らないんですが、衣装と言動がとても忠実なんですんなり入っていけました。
ひとまず、蘭とむさんが素敵すぎる……。光ってましたキラキラとさわやかに。今回は客席降りもあって、す、すぐそこに蘭とむさんがっ(めまい)という場面もありもうなんかあれだけで得した気分です。バウは小さいから役者さんが近いんだけど、さらに近くなるとスタイルが良すぎてもうすごいですね。「最後の一番いいところで躓いた」のももう蘭とむさんならオールおっけーだ!
ゲームでも半分ネタキャラですが、序盤はわりと笑えるところが多くて、フェニックス(ニック・なるほど君)の心のツッコミが妙にいい味を出していました。髪型は一番最初に出ていた原作に忠実なもの→ポスターにあるちょっとかっちりしたもの→本番ではその中間、という感じでしたが、本番のやつが一番「っぽい」ですね。

そして、七帆さんも素敵すぎる……。御剣検事そのまま!クール!美形!ニヒル!あの芝居がかった動作!もう検事がそこにいる!ニックとのコンビネーションも素敵だ。やっぱり逆転裁判はこの「強敵と書いて”とも”と呼ぶ」というところが素敵だ。

イトノコ刑事役の人もすごかったです。刑事そのまんまだー、ヤハリ君もそのまんまだー、カメラマンの人なんかもっとそのまんまだー、いやいやサイバンチョのあの権力に弱そうなところもそのまんまだーと感心することしきり。そして、違和感があるんだかないんだかのマヨイちゃんもかわいかったです。マヨイちゃんのボケとかツッコミは一級品です。

ヒロインのレオナさんは終盤近くまでツンツンしているのでとても癒しが足りません。ニック君の一方的片思いです。しかし、ツンツンの理由が明かされた後のレオナさんとかいいですね。なんかヒロインとしてはちょっと弱いかなぁと思ってしまいましたが、ニック君との絡みが素敵だったのでもうなんでもいい。

〔総括〕
観客を傍聴人に見立てての裁判シーンがなかなか面白かったです。ちょっとだれるかなぁと思ったりもしたんですが、まあいいかんじかな、と。あと、ちゃんと12人いた陪審員(ということは、小陪審ということかー。でも逆転裁判の設定では大陪審の方がしっくりくるような……(注:設定はうろ覚えです。序盤の起訴するとかしないとかそいうの決める場所じゃなかったっけ?事件起きてからすぐ裁判するので))ですが、話の展開上はいてもいなくても同じような気がしたのは気のせいですね!きっと。これで裁判員制度の啓蒙とかは無理があると思いますが。
大劇場で再演を希望したいと思いますというかこれいけるんじゃない?(楽しかったのでなんでもいいらしい