伯爵と妖精 すてきな結婚式のための魔法 / 谷瑞恵

本の感想, 作者名 た行谷瑞恵

ようやくの結婚式にこぎ着けたエドガーとリディア。リディアはトムキンスから教えられた「青騎士伯爵の結婚式に必ず呼ばなければいけない5人の妖精」に結婚式の招待状を送る。しかし、他にも1人妖精がおり、招待されないことに腹を立てて結婚式の妨害を宣言されてしまう。リディアはこの妖精への対処に悩む一方で、エドガーはリディア付きの侍女の選出に頭を悩ましていた。


伯爵と妖精の、えーと十何冊目(特集本とかはさんでるからもう分からん)かでようやくの結婚式です。感無量です。結婚式を実行するに当たっての並々ならぬエドガーの決意がすばらしいです。さすがエドガーだ。

今回は結婚式を邪魔する妖精と、リディアに近づこうとする謎の女性のお話。妖精さんに関しては、伯爵と妖精史上もっとも「ツンデレ」妖精で不覚にも一瞬キュンときました。結婚式妨害工作に対してエドガーの取ったあの反則技はちょっとかわいそうだと思いますがなんせエドガーですので。
その妖精とも絡んでくる女性関係は……エドガーは間が悪いなぁ、と。エドガーのせいだけではないけど、裏でいろいろ暗躍してる人がいたけど……でもやっぱりエドガーはエドガーです。

結婚式関係はまあ表紙にも出ているように(最終的に)とても幸せ展開でもう感無量ですが、それと同じくらい良かったなぁと思うのはやはりレイヴンとニココンビで。屋根裏の宴会(エドガー飛び入り)とか、レイヴンのニコの好きな物を好きになる宣言とか和みますね。やっぱりこのコンビはとても素敵だ。

ちょっと一息とはいいながらもあの人の暗躍もありつつだった伯爵と妖精、結婚後も続きが楽しみです。

そして、おかげさまでレディー・ヴィクトリアンが読みたくなってきた。

img伯爵と妖精 すてきな結婚式のための魔法
谷瑞恵/高星麻子
集英社コバルト文庫(2009.02)
ISBN:978-4-08-601254-6
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