≪愚者≫は風とともに 運命のタロット4 / 皆川ゆか

本の感想, 作者名 ま行皆川ゆか

≪恋人たち≫の暗躍によって行われてしまった「改変」。改変をなかったことにするために、「事件」を起こした≪恋人たち≫の協力者を制限時間内に見つけなければ行けない頼子と≪魔法使い≫。しかも、協力者だと宣言できるのはたったの一回。なんとかして「事件」の情報を集めて協力者を探そうとする頼子と≪魔法使い≫は学園内を奔走する。


運命のタロット第4巻。前巻終盤で起きた衝撃の「改変」をなかったことにする(時間を戻す)ために奔走する頼子と≪魔法使い≫のお話でした。……主に奔走していたのは頼子で、≪魔法使い≫は飄々としてましたが。

知らないうちに≪恋人たち≫の協力者となっている事件の犯人について、情報を集めて推理していくんですが、もうこの人しか怪しい人いないね!という人がひとりいるにもかかわらず、なんとなく一筋縄ではいきそうにないように思います。……いやぁ、いろいろ衝撃の事実だったなぁ、びっくりした。
そして、今回タイトルにもなってる≪愚者≫。なんというか、出てきただけ!と突っ込みたくなりましたが、次巻以降にいろいろ絡んでくるのかな?とにもかくにも、次で≪恋人たち≫との勝負の決着はつきそうなのでどうなるのか楽しみです。

img≪愚者≫は風とともに 運命のタロット4
皆川ゆか/乱魔猫吉
講談社X文庫ティーンズハート(1993.06)
ISBN:4-06-198776-3
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