聖鐘の乙女 雨の音符と虹のメロディ / 本宮ことは

本の感想, 作者名 ま行本宮ことは

合奏コンクールに有力な王子が観覧にやってくるという報を受け、学院をあげてコンクールに取り込むことが決まった聖楽学院。そして、時を同じくして性別を偽って学院に潜入しているアティーシャにとって最大の難関・健康診断が立ちはだかる。


聖鐘の乙女の第3巻、陰謀関係はちょっとお休み(むしろほとんど進展無し)で、またしても素敵な謎の先輩が増えてしまいましたどうしましょうというお話でした。

今回ご登場の先輩の独特の雰囲気とか少女小説で土佐弁?これって新境地(そういえばこの前のヅカで土佐弁聞いた)とか癒し系王子のその絶大なる癒し力を見よ!とか色気魔神もがんばってますとかアホの子もアホの子ですがとてもいろいろ悩んでがんばってますとかいろいろありましたが、やはり特筆すべきはネイト先輩です。サリアン様のことで頭がいっぱいになっていたけど最後の最後でネイト先輩の男気が見られたのでとても満足です。ネイト先輩がんばれ。

上記のような展開でしたので、私のいつも通りのあまり何も考えてない感想以上の展開が起きていない程度に話が進んでませんが、このシリーズはそこらへんはメインじゃないと思ってますのでとても楽しめました。
しかしながら、伝説の楽譜を狙う一派のことや問題のありそうなサリアン様関係なども徐々にカードが揃いつつありますので、次は何かしらの展開がありそうです。たのしみ。

聖鐘の乙女 雨の音符と虹のメロディ
本宮ことは/明咲トウル
一迅社アイリス文庫(2009/03)
ISBN:978-4-7580-4064-8
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