見習い女神と仮面の騎士~恋の鍵に揺らめいて~ / 菊地悠美

本の感想, 作者名 か行菊地悠美

ミネルヴァ主催の晩餐会で教育係・ファルディオの過去に関係する女性リナリーの存在を知ったユーノは次代女神として気付いてはいけない感情、ファルディオへの恋心を自覚してしまう。そんな気持ちをもてあましつつ、聖宝の手がかりを得たミネルヴァは、ユーノと護衛のエスロットを連れてリナリーの兄であるベルナルド卿の領地に向かうことになる。

ラブがどどんとやってきたユーノのターンでした。

見習い女神、第二巻。
前巻からなにげなくいい雰囲気になっていたユーノとファルディオ、ユーノがどどんとファルディオへの想いを自覚したお話でした。恋心に気付く描写はベタながら大変すばらしいですごちそうさま。軽くご飯三杯はいけるコース。恋をしちゃいけないのに、というこのじれじれ感が溜まりませんでした。そして吹っ切ったユーノの姿も格好良かった。
今回はユーノの心理描写がメインだったので、次回あたりにファルディオの内面が読んでみたい。ユーノのことを気にしているにもかかわらず、明らかに立場としては先生というかお兄ちゃん+αな感じだからなぁ(思わせぶりすぎる所はあるけど)。

今回は話の都合上若干ヘタレていたファルディオの次回の活躍と、圧倒的な力を見せつける敵方との戦いの行方が気になります。

img見習い女神と仮面の騎士~恋の鍵に揺らめいて~
菊地悠美/佐倉夕
B’s-LOG文庫(2009.06)
ISBN:978-4-7577-4947-4
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