ジャパネスク・アンコール! / 氷室冴子

本の感想, 作者名 は行氷室冴子

傷を癒すため吉野で静養中の瑠璃。瑠璃不在の都では、謀反事件の首謀者である僧が再び現れたという怪奇が怒おこり、高彬はその真相を探る。そして、瑠璃との結婚を阻止するために、高彬の腹心である守弥はとある姫君とタッグを組みとある陰謀を巡らす。

守弥と煌姫が登場。この二人とても好き。

高彬がいろいろ振り回される中編二編を収録。
なんといっても守弥と煌姫という最強タッグが登場する二本目のお話がとても好きです。策士、策に溺れるを地でいく守弥が愛しい。高彬以外はゴミとかそれくらい思っていても不思議でない守弥が高彬のためにと小細工を労する姿がおもしろすぎる。そして、相棒・煌姫のたくましさも素晴らしい。ある意味瑠璃並に規格外なハングリー精神にあふれた煌姫のガッツにあふれた姿が素敵すぎる。

この二人が瑠璃と本格的に絡み出すもう少し先のお話しが今から楽しみだな。

ジャパネスク・アンコール!
氷室冴子/後藤星
集英社コバルト文庫(1999.04)
ISBN:4-08-614570-7
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