なんて素敵にジャパネスク3≪人妻編≫ / 氷室冴子

本の感想, 作者名 は行氷室冴子

無事高彬と結婚を果たした瑠璃姫は、今だかつてないほど無難な日々を過ごしていた。しかし、高彬の側近に吉野で出会った「峯男」がいるかもしれないと、峯男にそっくりな守弥の同行を気にかける。一方の高彬は、相変わらず瑠璃姫との結婚をよく思っていない家族を丸め込むために、右大臣家の影の実力者・守弥の恋人と高彬が勝手に見込んでいる煌姫を瑠璃姫の屋敷に引き取るように手配するが……

うっかり守弥のうっかりぶりと、たくましい煌姫の二大巨頭がついに瑠璃姫と!というお話。

新章スタートのジャパネスク、帥の宮編の一冊目。話自体に大きな動きがほとんど無くて、後半の準備期間といった位置づけ。まだまだ宮様は裏で暗躍するだけであまり出番はなくて、おもに守弥と煌姫と瑠璃姫のご対面がメイン。あれ、高彬は……、今回ちょっといいところ少なめ?

再読すると、帥の宮が外堀を徐々に埋めていっているなぁということに今更ながらに気付いたりと、やっぱりもう一回読むと違うところが見えてきて面白いです。直接対決までもうしばらくありますが、果たしてどうなるのか(細かいところを全く覚えていないので)楽しみです。

なんて素敵にジャパネスク3≪人妻編≫
氷室冴子/後藤星
集英社コバルト文庫(1999.06)
ISBN:4-08-614593-6
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