執事ときどき彼氏 / 春河ミライ

本の感想, 作者名 は行春河ミライ

名家のご令嬢・ユノは幼い頃から彼女に仕える従者グレンに恋をしていた。ユノは思い切ってグレンに想いを伝えるものの彼に取り合ってもらえないことに傷つきつく彼女の元に使用人からラブレターが届く。ラブレターの扱いに困ったユノはグレンに相談を持ちかけるが……

お嬢様と執事のベタ甘ラブストーリー……む、胸焼け……

ティアラ文庫の執事モノです。執事スキーとしては読まねばならん!ととりあえず読みました。

話としてはお嬢様が初恋をどうやって成就させようかというお話なんですが……序盤はうれし恥ずかし☆初恋大作戦だったのに中盤以降にいきなりティアラ文庫的ブーストがかかってえらいことになっています(ティアラ文庫的にほめてます)。あの序盤の往年の少女漫画もびっくりのうれし恥ずかし展開はどこへ行った!と思わず立ち止まりかけました。
グレンへの想いとグレンの自分に対する態度に悩むお嬢様の様子はかわいいなぁと思いましたが、執事の内面はほとんど謎のままだったのでそこら辺は残念かなぁ。あと、エロいの苦手な人は避けた方がいいと思います。そして当て馬が当て馬にもなれないほど空気なので少し不憫に思いました。

執事ときどき彼氏
春河みらい/レナ
ティアラ文庫(2009.10)
ISBN:978-4-8296-6517-6
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