宝塚-雪組 / 「ソルフェリーの夜明け」 「Carnevale 睡夢」

素人の観劇日記宝塚, 雪組

雪組さんの「ソルフェリーの夜明け」 「Carnevale 睡夢」を見てきました。

未来さんの、彩吹さんの、大月さんの見納めっっ!(目下この三人が雪組の追いかけ対象だった)ということで目を皿のようにして見た感想は続きに。重たい芝居の割にやっぱりアホなことしか書いていないのは仕様です。

ソルフェリーノの夜明け アンリー・デュナンの生涯
血なまぐさそうなお話だなぁと思っていたら、OPを除いてとても血なまぐさかったです。
むしろ、OPは別次元。ベルばらのノリ。百合の精とかいました。百合の精の台座は出入り自由。
本編が殺伐としているのでこれくらいはキラキラしておかないとね!とか、宝塚はキラキラしていなくては!という演出家さんのこだわりをひしひしと感じました。

本編はいろいろと不安があったのですが(さいきんのあくむ:ベルばらアン○レ編)、幕が開いてみると……あれこれ私好きかもしれない、というお話でした。血なまぐさいんですが、くどすぎるんですが、わけわからんということもなく、くどすぎるが故にわかりやすいメッセージがすとんと入ってきまして。そのメッセージに共感するかどうかは別問題として、言いたいことはよくわかりました。……でもちょっと胸焼けしました。その割にはアベ・マリアのところとかで涙腺ゆる見かけましたスイマセンわかりやすい観客で。メインテーマ以外にも主題歌もリフレインしまくりなので、「ソルフェリーノ」と主題歌がグルグル脳内を駆けめぐる程度に中毒性がありました。やはりこのあたりはさすがだなぁと思います。

いろいろすっ飛ばしますが、一番の胸キュンポイントは誰が何と言おうと、彩吹さんの「腕まくり白衣+眼鏡」に決まり!異論は認める。もうずっと眼鏡着用でも全く問題ないです。というかむしろ最後の銀橋も(見せ場なのでおめかしもいいですが)白衣眼鏡で通してほしかったと思う程度にキュンキュンしました。ああもう白衣に眼鏡最高。

Carnevale 睡夢 水面に浮かぶ風景
大劇場デビュー作の演出家さんの作品。私が知っているのは月組のサウダージ、なんですが、ちょっと不思議系かなぁとおもっていたらまさしくそんな感じでした(ショーはだいたいちょっと不思議とかそういうつっこみはなしの方向で)。

随所随所にとどろく副組長の美声!彩吹さんのソロ!プリティー大月さん!なんか迫力美女がいる!(女装あり)といろいろ盛りだくさんでした。個々人をオペラグラスで見たい一方で、これはオペラグラス使わずに見た方が面白いかも!ととても悩ましいシーンが多かったです。前半がなんだかワクワクするような展開で、徐々に不思議な世界に迷い込む感じの展開も好きです。やっぱり見ていて楽しいショーはいいなぁ!
個人的に好きなのは、カフェのダンス対決の部分と黒燕尾の所、そして愛原さんがまるで夜の女王なところ。愛原さんは「みんな私の手のひらの上で踊りなさい!」みたいな迫力がありました。あとはですね……、トップお二人の各所での絡みが格好良くてですね、垂涎ものです。ついでにデュエットダンスからフィナーレへのつなぎ方も好きだ。

お芝居でもショーでも彩吹さんの見せ場が多かったように思うのは、気のせいではないと思います。これで最後というのは切ないけれど、かっこいいそしてかわいい(ショーではかわいい系で攻めてたと思うんだ)彩吹さんが見られて満足。でもちょっと悲しい……。