金の王と銀の姫~神の眠る国の物語~ / 剛しいら

本の感想, 作者名 か行剛しいら

国を取りもどした若き王アレンに結婚話が持ち上がる。しかもその相手は今は亡き宿敵ハイル王子の妹姫パール姫。和平の証にとこの話を受けることにしたアレンは、1ヶ月の婚約期間を設けパールをウラルに招くが、すれ違いの日々が続く。

かわいらしいツンデレ姫君でした。

本編は完結した「神の眠る国の物語」、アレンお兄ちゃんとその婚約者によるスピンオフ第一弾です。お互いに素直になれない(アレンが女性に対しては子どもでパールがツンツン)不器用カップルの歩み寄り物語でした。いつもながらにさらっと進んでいきましたが、ツンデレといってもツン成分がとてもかわいらしくてほほえましく見守ってしまいそうになる二人のやりとりにとても満足です。これはよいツンデレ。
アレンはアレンで本気を出せば(?)とてもナチュラルにきざったらしいのでそれにどぎまぎするパール姫がかわいかった!お互いに徐々に成長して歩み寄っていく姿に頬をゆるめながら読んでしまいました。

前作のヒロイン・シーナやレディ・ジョージアなんかもご出演されていて、ジョージアが好きなのでこちらもニヤリと。続きもあるらしいので楽しみです。

img金の王と銀の姫~神の眠る国の物語~
剛しいら/佐倉汐
B’s-LOG文庫(2009.02)
ISBN:978-4-7577-4715-9
bk1/amazon