イングールの天馬 黒の王子と月の姫君 / 篠原まり

本の感想, お気に入り, 作者名 さ行篠原まり

「青の神殿」の長老達が見た夢に基づき、バーゼオンのガイルズ王子とエルマスのアリシア王女は婚約した。いよいよアリシアがバーゼオンに嫁ぐことになり、異民族の侵攻を阻む城塞に詰めていたガイルズは、出会ったことはおろか手紙のやりとりもしたことがないアリシアの様子を探るため、少数の部下を伴い身分を隠して花嫁行列に接触することにする。

予言の婚姻+男装のお姫様+身分をかくしてすれ違い=ツボ

児童書の上下巻、とても胸キュンできる政略結婚(成長モノでもあるよ!)という噂を聞きつけチャレンジしてみましたが、期待通りの胸キュンゴロでとても満足です(胸キュンゴロについては期待値かなり高く設定したんですが!)。

細かいところ説明するのがとても苦手なのでもうこれは心の赴くままもえを解説するよ!っと割り切って感想書きますが(結局はいつも通りという説もある)、何がいいってこれ、男装のお姫様が王子様への想いに揺れ動きまくるところですね!ここだけでご飯五杯は軽い。実は終盤が若干とっちらかった印象があるんですが、この乙女なアリシアちゃんを堪能できる中盤だけでも布教コース行き確定でした。
アリシアもガイルズも似たもの同士で、「どうやったら面白くなるか」ということを常日頃から考えているという部分も面白かったのですが、お互いにちゃんと王女・王子の立場を自覚して行動するところも格好良かったです(基本はトラブルメーカーなんですが)。

あと、ガイルズどれだけ間が悪いねん、とか、気がつけば本人以外ほとんど気付いてる状態にニヤリとしたり、女の人って怖い(これは彼女の思いこみも間違っているけど、半分くらいはガイルズが悪いからある意味被害者かもなぁ)とか、ガイルズ部下とアリシア側近もいい味出してる!などなど要所要所で楽しみポイント満載で楽しかったです。ええもの読んだ!

imgイングールの天馬 黒の王子と月の姫君(上)
篠原まり/睦月ムンク
カラフル文庫(2008.11)
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imgイングールの天馬 黒の王子と月の姫君(下)
篠原まり/睦月ムンク
カラフル文庫(2008.11)
bk1/amazon