アルビオンの夜の女王―銀弾の君と炎の呪縛― / 木村千世

本の感想, 作者名 か行木村千世

魔界の第二王子が、セシアの騎士に深い因縁を持つマッドサイエンティストの死体を持って現れる。とある悪癖をもつ二番目の魔王子にまで求婚されてしまったセシアだが、第四王子であるラゼリオンからの求婚とは違い、そこには不快感しかなかった。

お兄ちゃん最強伝説。

新章開幕第四巻。「性格が残念な美男子」のセシアの義兄シリウスが登場して物語が騒がしくなりすぎました!いいなぁ、妹バカのお兄ちゃん。アホすぎる……!こういうお兄ちゃんは大好きだ(こんな兄ちゃんいないよ!ファンタジーだよ!的に)。

ラゼリオン様は思わぬところでアクセルを踏んでくるわ(セシアの反応がいちいち可愛すぎる)、二番目の王子様は場をかき混ぜすぎるわ、フランケンシュタイン博士は不気味すぎるわといろいろ盛りだくさんで楽しかったです。セシアの三騎士は少しお休み、でしたが、今回は助走の感も強いお話でしたので続きに期待かな。

そして、後書きのあとの「昼の女王」とその堅物護衛の一コマに転がりました。うわー、この二人のやりとり、ここまで破壊力があるとは……!いいぞもっとやれーと思ったのでこっちの続きも楽しみですが続くのですかどうなのですか?

imgアルビオンの夜の女王―銀弾の君と炎の呪縛―
木村千世/こうじま奈月
B’s-LOG文庫(2010.07)
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