RDG レッドデータガール3 夏休みの過ごし方 / 荻原規子

本の感想, 作者名 あ行荻原規子

夏休みに宗田真響の地元・長野県戸隠で合宿をすることになった生徒会執行部。執行部の一員として、修学旅行以来の二度目の泊まりがけ旅行に胸を躍らす泉水子と、とある理由から合宿へ喜んで参加することになった深行だが、合宿ではとある思惑を持つ真響、さらに宗田三きょうだいの巻き起こす事件に翻弄される。

学園祭が酷いことになりそうだ(ほめてる)。

その身に不思議な「力」(というかよりしろ?)を持つがため、世間から隔離されて和歌山の山奥で純粋培養された絶滅危惧種の女の子と、親の思惑で無理やりパートナーにさせられてちょっといらついてるけど何のかんのと世話を焼いている男の子が全寮制の高校でいろんな騒動に巻き込まれるお話、第3段。このシリーズは、(うまくいえませんが)物語の持つ雰囲気が好きで、泉水子ちゃんの成長に合わせて大事にゆっくり読みたいなぁと思ってしまうシリーズです。

今回は生徒会執行部の避暑合宿で、泉水子の友人で世話役ですーぱーぱーふぇくとな真響さん関連の事件に巻き込まれてました。宗田三きょうだいは不思議な関係だな、と思っていたらいろいろと実は大変だったようです。そして、生徒会とかそのあたりの政治的要素もちょっとずつでてきてますね。真響さんがわりにアグレッシヴで野心的。泉水子ちゃんと目指すモノが違うと思うんですが、何のかんので巻き込まれちゃう泉水子ちゃんを応援せざるを得ません。

学園自体の存在理由も謎すぎるし、学園祭での仕掛け予告まできているしだしなので続きはたぶん学園祭だろう!と続きも楽しみ。

imgRDG レッドデーターガール3 夏休みの過ごし方
荻原規子
角川銀のさじ(2010.05)
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