シスター・ブラックシープII 林檎と堕天使 / 喜多みどり

本の感想, お気に入り, 作者名 か行喜多みどり

悪魔との結婚を解消すべく、夜な夜な「黒い羊(シスター・ブラックシープ)」として善行を重ねる男の子として育てられたコンスタンティン。そんなコンスタンティンに対し、悪魔はコンスタンティンとの結婚を確固たるものにしようと、街のお祭りを利用して悪だくみを計画していた。そして、悪魔を滅ぼすためにやって来た司祭のユリエルは、昼の助祭としての仕事中に事件に巻き込まれたコンスタンティンの「女装」を目撃してしまい、人には言えない苦悩の日々を送ることになる。

司祭も悪魔もかわいすぎてどうしようかと思った。

悪魔:無理やり結婚、司祭:性別隠しての一つ屋根の下と頭の痛い問題ばかりを抱える助祭・コンスタンティンの物語第二弾。一冊目から結構面白かったんですが、二冊目も大変面白く、またツボにはまりまくって楽しすぎました!これはとてもこのみのシリーズだ……どうしよう面白すぎて感想書いてても頬のゆるみが……。

話の根本の部分や、今回の事件の顛末などは非常にシリアスなんですが、そのシリアスさを吹き飛ばす悪魔のおとぼけと(悪だくみをしている以外の猫悪魔はかわいすぎる)、人には言えない苦悩の日々を送ることになってしまった司祭の懺悔の様子が面白すぎました。……うん、このシリーズのギャグのツボがわたしにはまりすぎてるんだ。
物語を引っかき回してくれそうな領主様の登場や、レオンとユリエルの協定の発効などでコンスタンティンの夜のお仕事(というと語弊があるけど、まあ、お仕事だ)も大きな障害が立ちはだかりそうで、続きも楽しみです。

imgシスター・ブラックシープII 林檎と堕天使
喜多みどり/桐矢隆
角川ビーンズ文庫(2010.11)
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