子守り魔王と姫騎士団長~神々の祝宴~ / 夕鷺かのう

本の感想夕鷺かのう

謎の狂気に襲われたトラロックに命を狙われたクレアだが、危機一髪のところをテスカトリポカに助けられ、「太陽争い」の真実を知る。国を助けるために、アルベルトと共に『暦』を用いてトラロックを止めようとするクレアは……

弟君(仮)、こんなにおいしい子だったか……(好きです)

おさんどん魔王さんと運動能力皆無の姫騎士団長の南米スパニッシュなファンタジー最終巻。魔王ルートか、それとも一発逆転であり得ないと思ってた副長ルートかっ!(副長イチオシ)と違う意味で手に汗握って読んでたんですが、落ち着くところはそういう些細なところはどうでもいいような大団円だったと思います。うまくまとまってたよね。副長ズキーにも満足のいく仕上がりだったと思うんですがどうでしょうか?(わたしだけですか……?)

南米関係よく分からないんで、なんだか(既刊分でもえらく血なまぐさいし、もしかしたら世界の終わりエンドとかあり得るかもしれない)と神様関係の結末が非常に気になるところだったんですが、なるほど、と。少し駆け足での説明過多なところはありましたが、とても納得のいく展開で満足です。そして何よりクレアが格好良くて。1巻を読んだときはこの子、わたしだめかもしれないとか思っていたのが嘘のように凛々しく格好良かったです。がんばるヒロインはいいものだ。

あ、現太陽がアネゴすぎて好みです。もっと出番がほしかった(笑)。弟君も最後までおいしかった。よい弟だ。

img子守り魔王と姫騎士団長~神々の祝宴~
夕鷺かのう/みずのもと
B’s-LOG文庫(2010.11)
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