身代わり花嫁は竜に抱かれる 満月の夜まで待って / 香月せりか

本の感想, 作者名 か行香月せりか

身よりがなく、孤児院で育ったリデルの前に突然実父からの迎えがやってくる。実父が国王陛下であるということ、そして原因不明の昏睡状態に陥っている双子の姉ローディアに代わり、姉の身代わりとして大国に嫁ぐことを申し渡されたリデルは、幽霊状態でつきそう姉と共に結婚に臨むこととなる。

おねえちゃんがおもしろい。

どこだったか忘れたんですが、面白いよーという評判を聞いて読んでみた作品。スタンダードに身代わり政略結婚ものかと思えば、かなりギャグ方面に突き進む感のあるお話でした。リデルのにわか姫君ぶりと、ローディアのおとぼけっぷりが特に楽しかったかな。リデルのにわかすぎるところは最初は無理すぎるだろう、と思ってしまいましたが、話が進むとそれほど気にならず。そしておねえちゃんの飄々としているところが好きです。さらにキラッキラの王子様は裏がありすぎると思ったけど、裏しかなかったですね……(こういう落差は楽しいので好きです)。

そして、このままギャグで進むのかと思えば、最後は結構シリアス。お兄ちゃん周辺でよい方向に期待を裏切られてこっちもよかったなぁ。仲の良い兄弟は好きです。

img身代わり花嫁は竜に抱かれる 満月の夜まで待って
香月せりか/野田みれい
集英社コバルト文庫(2011.03)
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