桜嵐恋絵巻~ひととせめぐり~ / 深山くのえ

本の感想, 作者名 ま行深山くのえ

雅遠と詞子が出会って1年、ふたたびやってきた桜の季節。雅遠からの本気の求婚に未だに色よい返事を返さない詞子に、雅遠は一計を講じる。

やっと色んな意味で一区切り。

平安時代を舞台に、実家が政敵同士ながらも引かれてしまった、よく考えればまるでロミジュリ的展開の恋物語。物語の開始から一年たったところで、色んな意味で一区切りがついたお話でした、が、前巻からちらちら名前だけは出ていた人がまだ登場していません。先行きはまだまだ不安だな。

と物語の本筋と雅遠の出世物語も順調に進んでいるのでそこらへんは鉄板で面白いのですが、今回の(個人的)注目ポイントは、ポイントは!妹君の!デレがきた!というところでした。今までのツンぶりがすがすがしかったのでこれは反転したらきっとドストレートに違いないと思っておりまして、まさしくその通りで満足です。まだデレきっていないのですが、引き続き注目していきたいです。次は雅遠の弟君も期待だな!

img桜嵐恋絵巻~ひととせめぐり~
深山くのえ/藤間麗
小学館ルルル文庫(2009.12)
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