光の楽園I 光道僧リュートガルト / 涼原みなと

本の感想, お気に入り, 作者名 さ行涼原みなと

将来を嘱望された優秀な学僧リュートガルトはとある不祥事を起こしてしまったために辺境アルバニノに追いやられる。アルバニノでも持て余されたリュートガルトがさらに追いやられた先は、高僧ターレスの最後の弟子トラン老師の庵。トランの世話をしながらリュートガルトは相変わらず火遊びをしつつ、「おとなしく」ほとぼりがさめるのを待っていたが、とある殺人事件に巻き込まれてしまい……

さわやかに(ある意味)破戒僧のリュートガルトさん、自業自得で女難の物語。

t-snowさんがこのシリーズの2巻おもしろいよ!っておっしゃっていたので、とりあえず1巻から読むか!と読んでみた作品。列伝形式なので2巻とは登場人物が違いまして、本巻の主人公は「その麗しい容姿と優秀さを武器に法度のはずの女遊びをし、田舎に飛ばされてきたエリート聖職者が、ぶつぶつ文句を言いながら殺人事件の犯人探しを新任の群長官と一緒に行うことになったけど、なんでいつの間に容疑者に!」というお話。

こう、うまく言えないんですが全体的に私好みのお話でした。私の中の「C-Novelsらしいなぁ」というお話というのでしょうか。地に足がつきつつ、適度に異世界で、陰謀もちょっと渦巻いていて、女性が強くてしたたかで、主人公リュートガルトはよく考えなくても自業自得なんですがどことなく憎めなくて、リュートガルトの相棒となるイシン・ハガイ長官は謎な人物なんですが徐々にリュートガルトと打ち解けていくと思ったら最後にその爆弾!と最後まで気が抜けなくて。

このあと続くであろう「本紀」にリュートガルトもイシン・ハガイも出てくるとのことですが、この二人がどんなふうに再登場するのかがすごく楽しみですので続きも読みたいです。そして、リュートガルトはすごい聖職者か還俗してるかのどっちかしか選択肢はないと思ってるんですが……それを確かめるためにもぜひ本紀を!

光の楽園〈1〉光道僧リュートガルト (C・NOVELSファンタジア)
光の楽園I 光道僧リュートガルド
涼原みなと/岩崎美奈子
C-Novels Fantasia(2011.04)
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