魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版2 / 秋田禎信

本の感想, 作者名 あ行秋田禎信

魔術士専門の殺し屋として知られるヒリエッタに命を狙われたオーフェンだが、ヒリエッタはオーフェンを殺すつもりはなくある依頼を受けて欲しいという。ヒリエッタの依頼を受けざるを得なくなったオーフェンは、彼女の雇い主のいるという街に向かう。

レキ(まだ名無しだけど)が、登場した!かわいい!

「我が胸で眠れ亡霊」「我が森に集え狼」の二編収録の新装版第2巻。オーフェンの不幸の始まりは総じて女性絡みだなぁと改めて実感した1冊でした。レギュラーヒロインのクリーオウに加えて、各巻の女性ヒロイン、全てオーフェンの不幸に直結してる(笑)。

ちらほらと「キムラック」の名前がささやかれはじめ、「キリランシェロ」を引きずるオーフェンの苦悩なんかも描かれています。しかし、なにがどうしてこうなった、というくらい可愛いキリランシェロがひねた悪徳金貸し魔術師に変貌してしまっているので、あんまり悲壮感は無いですねぇ。「殺せない最高の殺し屋」だったキリランシェロ、のネタもこのあたりから盛り込まれていたのかー、と感心しながら読んでいました。

今回、何より嬉しかったのは子ディープ・ドラゴンのレキが登場したことかな。クリーオウの最凶の武器になる子なんだけど、動きがいちいち可愛くてむはっとしてしまいます。最凶のドラゴンなんだけど、かわいいもん。次はもうそろそろ牙の塔編だと思うので、楽しみです。

魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版2魔術師オーフェンはぐれ旅 新装版2
秋田禎信 /草河遊也
TOブックス(2011.11)
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