東方妖遊記 明日への誓いと最後の挑戦 / 村田栞

本の感想, 作者名 ま行村田栞

汪李が士烈と最後の決着をつける一方で、晄の前では神々の戦が始まってしまう。炎招戈の使い手である晄は黄河に追い詰められ、絶体絶命のピンチに陥ってしまうが、汪李は満身創痍の身で晄を助けようと……

綺麗にまとまったけど、なんだか物悲しい。

シリーズ最終巻の第10巻。今までのもろもろに綺麗に決着がつき、そして表紙もちゃんと指10本たってる!なんだかこの表紙をみると感慨深いものがあるなぁ……ちょっとじわっと来ました。
神々の戦の妖大決戦は思っていた以上に大迫力でした。そして、全て丸く収まってハッピーエンドかと思えばわりと切ない部分もあり、しかしそのあたりはそれはそれでありかなぁと思う面もあるので総じて納得ずくのラストでした。秋ごろには番外編の外伝が出るらしく、そこらへんに期待!(主に全く報われていない楓牙さんが報われそうな予感の最後の一文がちゃんとどうなっているのか知りたいとか、汪李とのアレコレがあるらしいとか) 

このシリーズはヒロインポジションの女の子がいなかったものの、少年主人公の成長モノとして楽しめたので満足です。次回作も楽しみだなー、できれば今度はヒロインがいますように(笑)。

東方妖遊記 明日への誓いと最後の挑戦
村田栞/伊藤明十
角川ビーンズ文庫(2012.07)
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