ダブル・コントラクト 二人でつむぐ初欲求!? / 香月沙耶

本の感想, 作者名 か行香月沙耶

突如現れたリムルと名乗るキルラの「黒版」は周囲を混乱に陥れ、行方をくらましてしまう。ユリシーズたちはリムルの行方を追う一方で、ヴァハラ獣界との「扉」となる舞台の穴をふさぐ事を優先させるが、穴を塞ぎきる前にリムルと契約を交わしたらしいラウラの姉クロエがヴァハラ獣界に行ってしまう。姉を追ってヒューバートとともにヴァハラ獣界に降りたラウラは、キルラの力を借りて通常の人間では耐え切れない環境で姉を探すことになる。

キルラの可愛さが巻を重ねるごとにあざとくなってる(褒めてる)。

シリーズ5冊目。(性格も見た目も)「黒」いキルラそっくりの「リムル」が巻き起こす騒動にラウラの姉まで絡んできてさあ大変!というお話で、謎が謎を読んで更に謎が深まった一冊でした。何一つとして解決していない、そんな一冊(笑)。なので言うほど感想が思いつきません。あ、姉を助けたいとようやく自分の望みを優先させたラウラと、ラウラにその一言を言わせた将軍のやり取りが良いものでした。やり取りはよいものでしたが、落ち着いているように見えて一番暴走しているのが将軍であるという事実にも気づいてしまいました。いいぞもっとやれー。

キルラがストレートにかわいければ、リムルもツンデレ(というかこの子はヤンデレ?)で可愛く、この丸いもふもふ系統のヴァハラはいろんな意味で破壊力があるヴァハラのようです。ラウラの両親関係で話が進んでいくような雰囲気ですが、どうなるのかなーと続きも楽しみです。

ダブル・コントラクト 二人でつむぐ初欲求!?
香月沙耶/椎名咲月
ビーズログ文庫(2012.08)
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