身代わり伯爵の婚前旅行 III ひみつの誕生日大作戦 / 清家未森

本の感想, 作者名 さ行清家未森

アルテマリスとの誓約の儀を目前に控え、盗まれたシアランの国宝を秘密裏に探しつつ外交に勤しむミレーユは、同じく目前に控えたリヒャルトの誕生日プレゼントに頭を悩ます日々を送っていた。お妃活動で仲良くなったシュヴァイツのユーディア姫に誘われて彼女のお茶会に参加したミレーユは、そこである事実を知ってしまう。

き、気づいてミレーユ(からかわれていることに……)。

アルテマリス里帰り中の騒動を描いた婚前旅行編3冊目。無事結婚したジークさんが幸せそうで……、そしてエミリア姫も絶賛恋する乙女でかわいくて、といろいろ通常営業の中、ようやく事件の黒幕が見えてきたお話でした。わー、黒い。主役の二人が場所を構わず甘々なのを呪うが如く、黒い(笑)。こういうのはスカーーーっと成敗して欲しいなぁ、と思うので、ミレーユの鉄拳制裁を期待しておきたいと思います。

しかし、いろんな国が出てきて、そして読み返せていないので中途半端な状態で読んでいることもあり、位置関係が未だによくわかりません。何処かに地図があればなぁ……とか思ってしまうヘタレ読者です。国の思惑入り乱れ、そしていろんな下心が見え隠れ、憎悪も見え隠れでどうなるかよくわかりません。更に、引きこもっている女王様が気になりすぎるので、登場しないかなぁと、綺麗に気持ちよく事件が片付かないかなぁと続きも待っておきたいと思います。

身代わり伯爵の婚前旅行 III ひみつの誕生日大作戦
清家未森/ねぎしきょうこ
角川ビーンズ文庫(2012.10)
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