宮廷神官物語 王子の証と世継ぎの剣 / 榎田ユウリ

本の感想, 作者名 あ行榎田ユウリ

気心の知れた人たちと楽しい正月を過ごした天青だったが、藍晶王子の立太子の儀式に必要な「王子の証」を得るために、王子らとともに正月明け早々に旅に出ることになる。「水神官」に会うために孤島に向かう一行だが、島に渡るには時期が悪く……

ついに、闇にうごめく黒い影が。

シリーズ6巻目。以前から行方不明だ行方不明だと言われていた「世継ぎの王子」の証である「剣」関係が巻き起こす騒動の序章でした。私にしては珍しくいろいろ「想像通り」だったのある意味びっくりしたのですが、でも、この件を利用してきたあの人やこの人の目的がよくわからなくてちょっと不気味だなぁ、と。

天青を囲むみんなの和気藹々とした雰囲気が好きだったので、しばらくこの輪が見られないのかな、と思うと少しさみしいです。なんとか丸く収まってくれるといいんですが。今回の件を主導した人の一人は手強そうなので、解決までは時間がかかりそうです。さて、どうなることやら。

宮廷神官物語 王子の証と世継ぎの剣
榎田ユウリ/カトーナオ
角川ビーンズ文庫(2009.11)
amazon/honto/BOOKWALKER