はたらく魔王さま! 3 / 和ヶ原聡司

本の感想, 作者名 や~わ行・他和ヶ原聡司

ヴィラ・ローザ笹塚に急に開いたゲートから現れたのは、謎のりんご。そしてその林檎の中から真奥を父、恵美を母と主張する幼児・アラス・ラムスが真奥たちの前にあらわれる。アラス・ラムスの可愛さを前に完全に敗北した真奥は、アラス・ラムスを魔王城にて養育することを決めるが、アラス・ラムスに母親認定を受けた恵美は魔王城に通う必要がでてきて……

アラス・ラムスが可愛すぎて辛い。

謎の幼児加入でますます所帯じみてきた魔王さま3巻、今回も面白かったです。今回の見どころはやはり「擬似家族」のアレコレかなぁ。アラス・ラムスの可愛さを前に、本当は殺し合いする敵同士なんていえなくて渋々「母親」を演じる恵美に、娘バカ一直線の真奥さん、その他頼りになるちーちゃんに夏バテから復帰した芦屋さん、隣でひっそり見守るベルと、実はできる子だった漆原!といろいろ楽しかったです。いやー、わたし、まさかニートに落ちるなんて思っても見なかったわぁ……漆原かわいい。

アラス・ラムスの正体が全然見えなくて、説明受けたあとでもちょっとよくわからないーと思って何度か読みなおしてしまったのですが、「あっち側」の世界の陰謀関係がかなりきな臭いことになってきていることは確かなようで。「お迎え」の人もあれで諦めるはずも無さそうなので、果たしてどうなることやら。

はたらく魔王さま! 3
和ヶ原 聡司/029
電撃文庫(2011.08)
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