宝塚-月組 / THE MERRY WIDOW

素人の観劇日記宝塚, 月組

北翔さん主演の月組さんドラマシティ公演「THE MERRY WIDOW」を観てきました。
元々がオペレッタだしこれはきっと楽しい公演だろうな!と楽しみにしていたのですが、想像以上に楽しくよかったです。

さすがにオペレッタ原作なだけあって、歌が!たくさん!聴きごたえが!北翔さんをはじめとして皆さん上手いーー!(と、宝塚に関してはあんまり歌の上手い下手ってわからなくなってるんですが(慣れ)、今回は上手いと思うの……)なんとなーく知っている曲もいくつかあって、すごく楽しかったなぁ。
すごいといえば、マキシムでのフレンチ・カンカン。この公演はお芝居のあとの「おまけのショー」がないのですが、そういえばなかったっけ?と思うほどカンカンのシーンが多くて、そして北翔さんが真ん中できらきらの笑顔で一番キレッキレのカンカンを踊られていて圧巻でした。さすが北翔さん。

北翔さんの渾身の演技の他に一番おかしかったのは、誰がなんと言おうと星条さんですよね……。お髭が似合うダンディな大使(58)と思っていたら、一番行動がおかしい。もう中盤以降はそこにいるだけでなぜか笑える。もうこれは星条さんを追いかけるしかない。最後の最後の星条さんの見事な落とされっぷりにもうこれはこちらも落ちるしかない(笑)。凪七さんもなぁ、初登場のシーンがおかしい(笑)。恋に敗れてシリアスなシーンなのにおかしい。この時点ではまだここまで笑える話とは思っていなかったのでなんだか過剰演出だなぁ、と思っておりましたが、今考えるとあんなのまだ序の口でした。

そして、今の月組さんにあんまり詳しくないので、どなたがどなたなのかまでは把握しておりませんが、スペインとベルギーのジゴロ外交官や大使館の皆さん、そして事務官?さんや侍従?さんのおかしな、そして笑える動きも面白くて。いいなーこういう細かい芸が積み重なって、いろいろおかしい(褒めてる)。メインヒロインのハンナさんもサブヒロインのヴァランシエンヌさんもひっじょーに可愛く眼福で、娘役さんのドレスもきれいで華やかで良かったなぁ。

最後の最後は、一部残念な人を除いてのハッピーエンドでよいものでした。誰も死ななかったし!(死んだら話がかわる)こういうハッピーエンドは大好きなので何の文句もございません。こう、何も考えずにぱーーっと観られるラブコメはいいなぁ。

今年の観劇はこれで終わりの予定です。最後の最後に私好みの素敵な作品を見られて幸せです。来年もまた楽しい作品が観られるといいなぁ。