おこぼれ姫と円卓の騎士 提督の商談 / 石田リンネ

本の感想, お気に入り, 作者名 あ行石田リンネ

「夫」探しに本腰を入れはじめたレティは、手始めにナパニア王国の第六王子ソレスとのお見合いを計画する。ソレスとの劇的な出会いを演出するためにナパニアの商船に乗り込んだレティは、乗船した船が軍船と衝突するというトラブルに巻き込まれる。

ノーザルツ公の存在感ったら。

シリーズ9冊目は本格的なお婿さん探し……かと思えばいつの間にかレティが美人弁護士になっていた話。なんでだ(笑)。大層不穏なプロローグだったのでどうなるのかなーと思いながら読んでましたが、途中からあっちの方向に進みそう、と期待した方向に進んでいったのでベタながらもよい展開でありました。婿探しよりもレティの弁護活動が楽しくて、すかっとどんでん返しで楽しかったです。ありえないーという思いと、これはこれで!という思いとで複雑な心境でした!面白かったんだけど!終盤の裁判シーンでは「異議あり!」「待った!」というセリフが脳内で駆け巡り大変だった……。

騎士が増えてきて全員に見せ場があるわけではないのですが、そして今回ノーザルツ公の出番はないのですが、ある意味レティに一番ダメージを与えているのがノーザルツ公でさすがだなぁと思いました。つまり、ノーザルツ公の活躍を期待しています。

着々と人材が増えていくレティ陣営、次は誰かなー、どこの人かなー。

おこぼれ姫と円卓の騎士 提督の商談
石田リンネ/起家一子
ビーズログ文庫(2014.06)
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