黒椿姫の優美なる謀略 / 葵木あんね

本の感想, 作者名 あ行葵木あんね

父王を皇帝選挙に勝たせるため、選定王のひとりであるロディオンに嫁ぐことになったリュシュリーゼはその美貌をフル活用してロディオンを骨抜きにしようとするが、平和王と称されるほど脳天気な王様にその手は全く通用しなかった。選挙が近付く中、なかなかこれといった決め手がなく焦るリュシュリーゼだが、隣国が攻め入ってきたという報が入る。

陰謀モノでラブ甘。

ルルル文庫の看板作家さんで、たしかコバルトでも違うPNで書いていらっしゃる方の作品を初めて読みました。今までちょっと時期を逸しておりまして。で、少女小説の宮廷陰謀もの!ということで大枠でわたし好みで楽しかったです。普段、あんまり脳みそ使って趣味の本を読んでいないため、若干いろんな国や都市名が入り混じりそして読み返して整理もしてないので、そこ、どこだっけ?と思ったりもしましたが……。あと、この人はちょいエロの路線なのか……知らなかったので途中ちょっとびっくりしちゃった……。

脳天気のフリしてるロディオンさんと本性出したロディオンさんの落差が面白いし、ロディオンを悩殺する予定が逆に振り回されるリュシュリーゼは可愛いし、そして最後の方のロディオンの仕掛けた陰謀がなるほどね~と思いながらもああいうオチ好き。言いたい放題の悪友……ごちそうさま。

大枠でわたし好みだったので他のも読んでみよう。

黒椿姫の優美なる謀略
葵木あんね/椎名咲月
小学館ルルル文庫
amazon/honto