妖精国の恋人 黒ウサギの王子様とお茶会を / 山本瑤

本の感想, 作者名 や~わ行・他山本瑤

婚約者エリスの治めるネイヴァロンで動物になりつつある使用人達をもとに戻すことに成功したケイトリンだが、次はエリスが黒ウサギに変わってしまう。引き続き妖精王の仕業と睨んだケイトリンは、妖精王のご機嫌を取るべく大々的なお茶会を計画する。

エリス(※黒ウサギ)が妙に可愛くてときめいた。

素直じゃない王子様エリスとわりとマイペースなケイトリンのちょっとじれじれな物語。一冊目で結構綺麗に終わったかな(色々謎はあれど)、と思っていたところまさかの黒ウサギ降臨の展開で、どれだけシリアスな展開になるかと思いきや、エリスが慌てることなくなんのかんのと黒ウサギの状況をいい具合に甘受していてそれがちょっと楽しかったです。
妖精たちと良き隣人となるために、ケイトリンが企画したお茶会はさすがに「妖精を招いた」お茶会だけあって案の定ひどい騒動勃発。その騒動をなんとかうまく収めた一方で、妖精王はまだまだあきらめてなさそうで、今後もまだまだいろいろありそです。しかしケイトリンとエリスそれぞれの互いに対する思いもそれなりに通じてきておりますので今後も少女小説として素敵な展開をお待ちしております。

妖精国の恋人 黒ウサギの王子様とお茶会を
山本瑤/起家一子
集英社コバルト文庫(2014.03)
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