双界幻幽伝 告白は先手必勝! / 木村千世

本の感想, 作者名 か行木村千世

皇帝暗殺未遂の手引をしたと目される葉家の当主からの面会の依頼を受け、蒼月は朧月を連れて葉家・冬泉に向かう。冬泉は朧月よりも年下の少年で、朧月たちは当主からこの事件の手引をした理由を聞かされる。一方、謎の暗殺者に心当たりのあるという星彩は、ついに朧月たちに自身が幽鬼となる前の人生を語る。

星彩さんの生前は結構ハードだなぁ。

皇帝暗殺未遂事件、前哨戦そのに?かな。星彩さんの過去やらなんやらが明らかに。結構シリアスな過去を持ってそうだなぁと思っていたんですが、その過去があって、現在の朧月ちゃんの保護者の立場というのを考えると、ちょっと感慨深いです。この関係で更に最強なひとが出てきて、元からすごい人しかいないのにパワーのインフレが起こっている……(笑)。
葉家のトラブルもですが、それ以上に不気味なのはやっぱり曹家の当主さん、ですね。朧月・兄と通じるところがあるというだけで只者じゃないのは確定なんですが、こう、みんながみんな怪しすぎて、その中でも一番怪しくて誰を疑えばいいのという展開が、つらい(かも知れない)。

すきあらばいちゃつくふたりはもう鉄板なんですが、前半イチャつきすぎだなぁと思っていたら蒼刻さん大ピンチ、のところで以下続刊なので、なんとかなるとは思いますが早く何とかなって欲しいです。続き待ち。

双界幻幽伝 告白は先手必勝!
木村千世/くまの柚子
ビーズログ文庫(2014.08)
amazon/honto/BOOKWALKER