桜乙女と黒侯爵 双子姉妹の秘密 / 清家未森

本の感想, 作者名 さ行清家未森

女学校で美少女・緋早子に姉妹の契りを結びたいと恋文をもらった有紗。他家に養子に行ったという緋早子の妹・蒼生子の様子がおかしいことを相談された有紗は、緋早子と共に蒼生子を訪問する。当の蒼生子は最近話題の「超能力少女」としてもてはやされていた。

京四郎さんが思った以上に筋金入り(の有紗命)だった。

シリーズ二冊目。ちょっとしたハプニングで京四郎の「主」となった有沙と、有沙を傷つけると全身に呪いがめぐってしまうため有沙に「ののしってもらう」必要がある京四郎の物語。前作からちらほらと姿を見せていた、不思議の力を操る「秘密結社」と、今回の騒動の鍵を握る超能力少女のお話ですが、面白かったです。
京四郎さんが想像以上にずっと前から有紗一筋(ちょっと語弊がある)であったところや、有紗の弟くんが、弟くんが!(よい「姉に近づく身内以外の男はことごとく敵」でした)

秘密結社を追う軍部や、京四郎さんの過去、そして有紗と京四郎の過去などいろいろ楽しみなところが多いので、次巻も楽しみです。

桜乙女と黒侯爵 双子姉妹の秘密
清家未森/ねぎしきょうこ
角川ビーンズ文庫(2015.03)
amazon/honto/BOOKWALKER