わけあり商人の皇宮録~花嫁襲来!?皇帝代行はじめました~ / 九月文

本の感想, 作者名 か行九月文

商人業に精を出マィヤは、表舞台に立たないアルカダルの皇太子の影武者としてヴァルティアの使者と会ういう仕事を、好きなものを報酬もらえるという申し出に釣られて引き受ける。現在国交のないヴァルティアからやってきた皇太子アレクセルは、アルカダルに花嫁を差し出す花嫁を伴っていた。

相変わらずマィヤがたくましい。

男装して商人道に精を出すマィヤと、苦労の絶えないそのお目付け役サフィードの物語。マィヤもサフィードも人には言えない秘密をかかえて(ただし公然の秘密的なところはある)(ものの、マィヤ自身は知らない)、できれば現状の生活を維持したいと考えつつもサフィードもが腹をくくったお話でした。
やってきた皇太子やなにやらがいろいろと暗躍してますが、マィヤはそれらの思惑をだいたいうまくかわしてスカッとするものの、すべて女帝陛下の掌の上、という結論に落ち着く気もします。

サフィードの過去が気になるものの一歩踏み出せないマィヤがえいやと一線超えてサフィードに(白状させることを)迫るのはいつかなぁと続きも楽しみ。

わけあり商人の皇宮録~花嫁襲来!?皇帝代行はじめました~
九月文/すがはら竜
ビーズログ文庫(2015.09)
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