双界幻幽伝16 切り札は合縁奇縁! / 木村千世

本の感想, 作者名 か行木村千世

兄の誘拐事件の首謀者である緋鷹が朧月の前に現れ、朧月にこれ以上事件に関与しないよう脅される。一方、蒼刻は反乱を鎮圧するために奔走するが、向かった先で苦境に立たされる。

おおおお、盛り上がってきた!と思ったら本編が短かったです。

クライマックスもクライマックスで最後の事件の真相に迫ってきた、と思っておりましたところ、すごくいいところ(というか、そんな展開が!と手に汗握りかけたところ)で以下待て次号という展開で非常に辛かったです。その分、脱力系(黄金糖のごときの甘さ)の読み切り2つ(そのうちひとつは学園パロディ)があったので、足して割ったらちょうどよい(?)感じではあるのですが。

信じられるのは昔からの仲間だけ、というような展開になってきた上に、冥界のお家騒動に巻き込まれてなにがなんやら、という状況になってまいりましたが、どう決着するのかよくわからないと言えばわからないので、解決編の刊行を待ちたいと思います。このシリーズの最後は蒼刻さんが嫁取りしてめでたしめでたし、だとは思っておりますがね……!

双界幻幽伝16 切り札は合縁奇縁!
木村知世/くまの柚子
ビーズログ文庫(2015.11)
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