男装王女の波乱なる輿入れ / 朝前みちる

本の感想, 作者名 あ行朝前みちる

星王国での滞在を終え、アルビレオ王国に帰国するアルトゥールに婚約者である星王国の王女リュカスも一人でついてくることになった。アルトゥールの家族に会えるといそいそと手土産選びに勤しむリュカスの一方で、一筋縄ではいきそうにない家族との対面にアルトゥールは頭をかかえていた。

相変わらずリュカスがアホかわいい。

シリーズ2冊目、輿入れのためにアルビレオにウキウキと単騎(もうこの表現しか無い……)で乗り込むリュカスと、相変わらずのリュカスの前向きぶりにリュカスに気付かれることなく悩むアルトゥールの苦悩の対比がすごく楽しかったです。アルトゥールの発作も、もうしょうがないよねぇ……リュカスのあのアホ可愛さはもう犯罪レベルだからなぁ。
敵地にいるのに故国にいるようなマイペースぶりでこちらでも素晴らしいたらしっぷりを遺憾なく発揮するリュカスはやっぱりおかしいし(褒めてる)、リュカスを敵視していたはずなのにいつの間にか落とされているご令嬢など、鉄板ながらもすごく楽しくて、さすが天然は最強……犯罪級とニヤニヤしながら読んでいました。

アルビレオでのアレコレはたぶん黒幕はこっち方面だろうなぁと思いつつ、次の最終巻が楽しみ(といいながらもう読了済み)。

男装王女の波乱なる輿入れ
朝前みちる/椎名咲月
ビーズログ文庫(2017.05)
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