主観と趣味で構成された作品紹介‖エヴァリオットの剣

 エヴァリオットの剣 わが王に告ぐ
     (角川ビーンズ文庫・イラスト:椋本夏夜)

※過分に前作「マグダミリア」のネタバレを含んでいます。それでもよろしければ以下どうぞ。



ファリャ公爵家令嬢・アンナマリアは絶叫した。「わたくしのアルフォンス様が、男と結婚?!」と。アルフォンスが無性体から女性に分化したことを知らないアンナマリア(そもそも、アルフォンスは男性であると信じていた)は自分以外にアルフォンスにふさわしい伴侶はいないと息巻き、絆を断ち切るというエヴァリオットを求めてキースのいるシングレお騎士団に潜入する。しかし、そこにはエヴァリオットを狙って潜入していたもう1人の男、トリスタンがいた。婚約者を失って黒騎士に身を落としたトリスタンがエヴァリオットを手にアルフォンスを狙ってローランドに行ったとふんだキースはアンナマリアを連れてアルフォンスの待つ宮殿に戻る。
一方、宮殿ではサファロニアのシェファード王がアルフォンスに猛烈なアタックをかけているところだった。横では侍従長かつアルフォンスの恋人であるマウリシオが人間ブリザードと化していた。
bk1/amazon



マグダミリアの続編で、主人公は恋する公爵令嬢アンナマリア。とにかく元気で前向きでパワフルなアンナマリアは好感度がかなり高いような気がします。表の主人公はアンナマリアですが、裏ではアルフォンスとマウリシオのすれ違いラブがメインというか、なんというか。全体的に、男性陣がヘタレていて(特にマウリシオ)、女性陣が強すぎるお話でした。

それにしても、エミリオどこに行ったんだろう……。



[BACK][INDEX]