聖寿大祭に間に合うように、ラセルをつれてヤルルンに急行した翠蘭。つつがなくラセルとイェルカのお披露目を終えることができたのもつかの間、ソンツェン・ガムポ大王に今後の身の振り方について問われた翠蘭は、ラセルのために決断を下す。そして、ソンツェン・ガムポより一刻の猶予を与えられた翠蘭は、リジムの妹が嫁いだシャンシュンに大王の使者として向かうこととなるが、シャンシュンでの扱いは酷いものであった
風の王国 嵐の夜(上・下) / 毛利志生子
戦場からもたらされた突然の知らせに、皆の帰りを待つ翠蘭たちはその対応に明け暮れる。そして、城が上を下への大騒ぎとなる中、翠蘭の侍女ロナアルワの妊娠が発覚する。お腹の子供の父親が誰かを中々言わないロナアルワがようやく口にしたのはリジムの名だった。
死が二人を分かつまで4 / 前田栄
全てのヴァンパイアに敬われているという『始まりの御方』の招きを受け、ヘンリーにヴァンパイアの国である『根の国』に連れて行ってもらったミカエラと『J・C』、そしてウォルフに連行される形となったカールは、御方から世界の秘密を聞く。そして、エリオットの約定破りの始末の方法を決めるためにエリオットとカールが戦うという方法が御方より提案され、カールはエリオットと最後の決戦に臨むこととなる。
掲げよ、命懸ける銀の剣 幻獣降臨譚 / 本宮ことは
シュータン帝国がリスタル王国に宣戦布告を行い、二国間での戦端が開かれた。第二王女シェリカの誕生パーティーの場でその報を聞いたライルは騎士団の一員として戦いに身を投じることとなる。そして、アランダム騎士団で戦争の準備を進めるシェナンは、次第に人の心をつかんでいく。一方、ミルヒランドでクルサードに再会したアリアは、クルサードの不審な行動の真意をつかめずにいた。
フェル・ルトラウスの珠 赤竜と目覚めの王子 / 夏目瑛子
スティルードの王子セレムは親友のリーナスとダリュスの兄弟を連れて、国を救うために魔物に対抗する力を求めてイズート国にやってきた。しかし、道中ダリュスが魔物の毒に犯され、徐々に魔物化してしまうというピンチに陥る。セレムとリーナスはダリュスを救うためにイズートが募集しているという傭兵に志願し、王女を花嫁に狙っているという竜と戦うことになるのだが……。
紅蓮の翼~暁を招く神鳥~ / 小柴叶
魔族から人間を守るため、神が作った魔族に対抗する力を持つ”神鳥”。天界で暮らしていた生まれて間もない神鳥のカナイはある日突然セレシェイアの神鳥として「神降ろし」をされてしまい、否応なく人間を守るための戦いにかり出されそうになる。恐怖から魔族と戦うのを拒否するカノウはセレシェイアの先代神鳥イナミの厳しい態度に反抗し、家出を決行する。
wonder wonderful(下) / 河上朔
ユーリアの元に滞在するひなたを迎えに行くために一計を講じるこかげたちは、ひなたの身の安全を確保するためにまずは周りの貴族達の目を欺くことにする。そして、こかげが思いついた派手な演出で堂々とひなたを迎えに行くという大プロジェクトの準備が進められていく。
wonder wonderful(上) / 河上朔
異世界旅行の常習者の妹(ひなた)をもつ姉こかげは、ひなたから異世界旅行の話を聞くのみにとどまり自分には関係のない話だと思っていたが、ある日夢でひなたが危機に陥っていることを知る。ひなたを助けるためにディーカルアへのトリップを成功させたひかげだが、ディーカルアの王宮ではどうやらこかげは歓迎されていない様子。どうやらその理由はひなたの彼氏であるディーカルア国王ザキのややこしい家族関係にあるようで……
故郷に降る雨の声(下) バンダル・アード=ケナード / 駒崎優
謎の雇い主にようやく対面を果たし、今度は雇い主を敵地カルヴォからモウダーまで護衛するという仕事を得たバンダル・アード=ケナード。迫り来る敵軍をまきつつ道を進める一行の前にバンダル・アード=ケナードの道連れとなっている男を目当てに敵地に入ったバンダル・ドーレンが現れる。一方、ヴァルベイドの依頼でバンダル・アード=ケナードと彼らに護衛されているはずの商人を迎えにバンダル・ルアインまでもがカルヴォ入りを果たす。
アンゼルゼ ひびわれた世界と少年の恋 / 須賀しのぶ
陽菜を実戦に投入する機会をうかがっていた敷島だが、本土からの圧力で想定よりも早い実戦投入を決断する。そんな陽菜は、対アンゲルゼ戦のために訓練に励む一方で体の変調を感じ、とまどいを覚えていた。
一方、陽菜が次第に自分の知らぬところでアンゲルゼの問題に巻き込まれていると感じた覚野は、有志とアンゲルゼについて調べ、文化祭で発表するという計画を立ち上げる。
一方、陽菜が次第に自分の知らぬところでアンゲルゼの問題に巻き込まれていると感じた覚野は、有志とアンゲルゼについて調べ、文化祭で発表するという計画を立ち上げる。