本の感想, 作者名 あ行一原みう

18世紀のロシア、ピョートル大帝の娘アンナ公女は偉大な父の庇護の元、妹のリーザとともに宮廷での生活を謳歌していた。ある日、リーザとの真夜中のパーティーのために酒をくすねるために忍び込んだ酒保でであった青年貴族カールは、アンナに求婚するために宮殿に忍び込んできたという。いろいろな思惑が重なりカールと婚約することになったアンナだが、彼がアンナに求婚したのは他に理由があるらしく……

大河ロシアもの、読み応えがありました。

本の感想, お気に入り, 作者名 さ行秋杜フユ

騎士として生きることを決めた公爵令嬢クロエは、祖父であり宰相である祖父ヨルゴスの護衛騎士として充実して日を過ごしていた。ある日、ヨルゴスとヨルゴスのもう一人の孫で国王の側近のデメトリに請われ、前王を廃し国を立て直した国王アルセニオスの婚約者として王宮に入ることとなる。時期を見て解消される婚約であり、副産物として「婚約解消後は令嬢としての結婚を望めないため騎士として邁進できる」ことに期待したクロエは、喜び勇んで任務にあたるが……

ラブコメと見せかけてシリアスな展開に持っていく展開が相変わらず面白かったです。

本の感想, 作者名 さ行白洲梓

エンズレイの第二王女アイリーンは、子どものいなかった王妃の側近夫妻の養女となる。実の両親からも養父母からも愛情を注がれて育ったアイリーンだが、初恋の人である姉の婚約者への恋は叶わなかった。そんな中、王女としても養女としても中途半端な立場から前に進もうと、アイリーンは国家に関係なく負傷者や病人を救う「名もなき聖女」としての活動をはじめる。

全般的に女性陣が強いお話。

本の感想, 作者名 な行長尾彩子

改邪聖省の紅一点として葡萄酒や葡萄酒を使った料理により内から悪魔祓いをするアデリナは、落命後に生き返ったため悪魔憑きとされる第一王子エルヴィンの悪魔祓いのために彼の治める城の料理番として潜入する。早々にエルヴィンに目的がばれたアデリナであったが、エルヴィンに悪魔祓いのための料理を食べさせようと四苦八苦する。

ここへ来て告げ口うさぎの存在感が。

本の感想, お気に入り, 作者名 な行長尾彩子

忌み子として父王からうとまれ、辺境の地で「のんきな王女」を演じつつも領主の仕事をこなし、医術や農作物の研究に勤しんでいる王女ユリアーナのもとに、王から異端審問官のクラウスが派遣される。ユリアーナを監視するために「婚約者」として四六時中ユリアーナに張り付くクラウスに、ユリアーナは辟易しながら毎日を送ることになる。

相変わらず猫(ツッコミ要員)が可愛い。

本の感想, 作者名 な行長尾彩子

子爵家の庶子であるが不吉な魔女とされる容姿を持つため、父から疎まれ辺境の地で樹木として生計を立てていたレナーテ。あったことのない憧れの学者メルとの文通を密かな楽しみにしているレナーテであったが、彼女のもとに突如父から伯爵家の子息との縁談が持ち込まれる。父の命令に逆らえないレナーテは、渋々縁談に臨むことになる。

精霊猫(ツッコミ要員)がわかいかった……!

本の感想, 作者名 さ行白川紺子

森の奥で夜葬師に育てられたオフェリアの前に、周辺一帯を治める領主である侯爵ルドヴィークが現れる。侯爵家の当主が代々苦しめられている夜葬師による呪いを解く鍵をオフェリアが持っていると、ルドヴィークはオフェリアを妻として城に迎え入れる。

謎に包まれている夜葬師のお話。

本の感想, お気に入り, 作者名 や~わ行・他山本瑤

天才錠前師トマスの養女として育てられたマージはトマス亡き後、店を継ぎ錠前師として独り立ちをする。そんな彼女の前に、鉄道事業で財をなしたアンブローズ伯爵家の若き当主アレックスが現れる。アレックスはマージに遺産相続に絡んだとある金庫を開けるための仕事を破格の報酬とともに提示してきて……

働く女の子と訳あり伯爵様のスチームパンク風味のコバルト文庫、良いものでした。

本の感想, 作者名 あ行小田菜摘

三条女御に呪詛を仕掛けた犯人に仕立て上げられかけた塔子は、混乱に乗じて熊野に戻る。騒ぎを収めて塔子がすぐに戻れるようにするという明槻の言葉を信じ、塔子は熊野で日々を過ごす。塔子を呼び戻す決定打にかける明槻だったが、都で疫病が流行り始め、事態を収集するために塔子を呼び戻すべきという意見がでてくる。

一番綺麗な着地点にたどり着いたなぁというような最終巻でした。

本の感想, お気に入り, 作者名 か行倉下青

エルヴィラ公女付の侍女から傭兵隊付の侍女になったマリアダは、日々ジルヴァーノから求婚される日々。そんな中、傭兵隊との契約更改に失敗した歴史だけはあるバージリス公国の王太子アージェントが最後の手段としてカファル公国との同盟のため、エルヴィラ姫との結婚を求めてカファル公国を訪れる。テレーザの命でまたしてもエルヴィラに扮し、今回は求婚を断るという仕事をこなすことになったマリアダは、傭兵隊長ジルヴァーノとエルヴィラに特別な関係があることを匂わせてアージェントをかわそうとするが……

今回もテレーザ様がかっこよかった……