Jan.15.2003(Tue)
宝塚大劇場

へろへろタカラヅカ鑑賞録 (注:素人のたわごとです)

■宙組公演  ファントム

約半年ぶりの観劇、オペラ座の怪人というヴォリュームのある演目、でもってある意味初恋の人(注1)がいらっしゃる宙組ということでかなり気合い入れて見たんですが……。
やっぱりヅカはいいですのぅ。
今回は、ネットで買ったにもかかわらずA席の一番前(はしっこだけど)という(個人的に)おっそろしくすばらしい席で見ることができました。これで今期の運を使い果たしたかも(笑)。数列前というだけでもこうも違うものか!とあらためて実感。うーん、こうなったら今年度中に一回S席にチャレンジしてみようかなー。癖になったら困るけど(笑)。


ということで、いつものごとく素人丸出しのネタバレに全く配慮しない感想(たぶん)を垂れ流したいと思います。

まずはトップさんの歌から。ヅカのために書き下ろされた新曲を熱唱されていました。
和央さんはやっぱりめちゃくちゃかっこよかったんですが。
見てしまいました。

ファントムがナチュラルに階段を滑り落ちていく様を。

しかし、何事もなかったように進んでいく物語。プロ根性を見ました。
生だからこういうこともやっぱり時々あるんですよねー。なんか得した気分ですよ(笑)。

内容としては、あんなものかーという感じでしょうかね。いや、だってオペラ座の怪人にそんなに詳しいわけでもなし(あらすじしか知らない)。演出の善し悪しとかもよく分からないほどの素人なので、その点のつっこみもできませんし。


ただ、ファントムの謎(?)にはたくさん突っ込みまくっていました。

マザコンかよ、とか(今回は母親との関係も大きな軸なのでそれはしょうがない)。

途中、パリの真ん中の柱からいきなり出てきて、クリスティーヌへの愛を歌ったときは、ストーカーかよ、とか。
特にこのシーンはいろいろと妄想してしまいましたね〜。ファントムは実はパリの地下網に精通しており、地下からいろんなところに出没したりすることができるし、時には機密情報をつかんだりすることができる。その情報収集能力を生かして実は……、というような(←悪い本の読み過ぎ)。

一番気になったのは、ファントム親衛隊でしょうか。プログラムには従者と書いてありました。この12人のファントム親衛隊(必死で数えた)が……、かっこいいんですよね(ほれぼれ)。台詞はないんですが、その存在が。寡黙に主人に付きそう親衛隊、これまたいろんな妄想にかき立てられる存在です。実はファントムは秘密組織を(以下略)。しかしながら、冷静に考えてみると12人は多すぎだろう、と。本とかに出てくるのであれば1人ですよねー。腹心の執事みたいな存在で。まあ、母に親衛隊のかっこよさを語ったところ「(親衛隊の存在が物語的に)あり得ない」と一蹴されてしまったんですが(笑)。


内容に突っ込みたいのはラストのみ。
ファントムって都合2人殺している殺人犯なわけで。そんな殺人犯を敬礼で見送る警察(か軍かはわかりませんが)がどうも理解出来ませぬ。あのシーンは、クリスティーヌと伯爵とパパリンくらいの少人数でひっそりお見送りくらいでよかったような、気がします。

最後は最後で、船で2人が再会しているんですが……、小舟の上での再会はヅカの王道なのですか?この前のアイーダも船だったなー。ベルばらは馬車やけど、同じような感じやったし。いえ、雰囲気たっぷりなので全く問題ないんですよ。しかし気になる。


そんなこんなで、大変楽しんで参りました。
舞台装置にはすっごい凝っているなーと感心。おどろおどろしい雰囲気を醸し出すろうそくの大群が印象的でした。
でもって、ファントムはわりあいと薄化粧だったような気がするんですが、大変美しかったですし。薄化粧だからこそ美人度が増して見えたとか?(笑)

ただ一つの心残りは、ラガールカード(ひそかに行った公演分コレクションしている)が買えなかったこと。公演も終盤ということで売り切れちゃってたんですよね。残念無念。


(注1)自発的に見に行った初めての公演は宙組の傭兵ピエール。というわけで、個人的に和央さんには初恋の人と同じような思い入れが……。ちなみに、初ナマヅカという点では、稔幸さんも初恋の人。トップさんしか分からないので、純粋にトップスターを中心に追いかけるという素人丸出しの鑑賞方法をしています。