へろへろタカラヅカ鑑賞録　（注：素人のたわごとをとりとめなく）

■花組　ファントム　編

人生二度目のタカラヅカ・ファントム。前回は和央さんのファントムにやられてしまいましたが、今回も案の定春野さんのすばらしい歌唱力のファントムにやられてしまいました。ファントム、その顔なら仮面いらんよと思わず突っ込みたくなるくらいかっこよかったです。場面に応じて変わっていく仮面コレクションも素敵。

さてはて、前回のファントムの細部まできちんと覚えているわけではないのですが、おおかたは同じだったと思います。しかし、今回はファントムがストーカーじゃありません！電柱の後ろや墓石から出てきません！ずいぶん普通のかっこいい仮面の人になっていました。そして、空気のような状態から昇格した従者さんたちに思わず拍手。今度はちゃんと存在を認識されていましたよー（前回はよく覚えていませんが、少なくとも彼らに触れるようなセリフはなかったはず）。彼らのお陰でまったく孤独を感じさせないファントムですが、でも、やっぱり家族の愛には飢えているんですよねぇ。
タカラヅカファントムは映画やロンドンミュージカルのファントムと違って、どちらかといえば「基本的にいい人、しかし時折見せるその狂気が……」といった味付けなんで変な人だと思うまでもなくかっこいいのでいいですなぁ。

で、娘役さんなんですが。最初から頭に残って離れないあのフレーズの曲「メロディ　メロディ〜」を歌っておられましたが、正直言って初っ端に街頭で歌うシーン、この人、歌に致命的欠点があるのではないかと思ってしまいました。……、素人目から見ても本日のあの場面のあの歌は……。その後の場面では特に壊滅的だと思うことはなく、むしろきれいな声の人だなーという感想を持ちましたが最初のあのソロが……、何かあったんでしょうか？


そして、やはり圧巻は父子愛でしょう。ヒロインとのラブもいいんですが、今回はこっちに分配をあげたいと思います。ラストの方のジェラルドさん（前支配人）とファントムのデュエットは圧巻。良いものでした。


ファントムはかっこよかった。ジェラルドの言いたいけど言えない！という心情もよかった、伯爵のプレイボーイながらもクリスティーヌさんを想う所もよかった。
しかし、個人的にはカルロッタが好きです。