2001年6月の本の感想


マリア様がみてる  愛しき歳月(後編)
今野緒雪・集英社コバルト文庫・【bk1】

薔薇様方が卒業する話+志摩子が白薔薇の蕾になるまでの話。
卒業話は思わずほろりと来るような、薔薇様方のモノローグを中心に話が進んでいきます。これまた感動するような送辞・答辞もございます。令ったらかっこよすぎ。さすがミスターリリアン。

祐巳ちゃん最高、な台詞
(ううう、バックスペースキーで時間の行を削除してしまいたいっ!・・・・おおよそ三分ほど)
よく思います。ええ、本当に、よく。
06/29/01 ↑TOP
 ↓

マリア様がみてる  愛しき歳月(前編)
今野緒雪・集英社コバルト文庫・【bk1】

薔薇様方卒業へのカウントダウンの物語。でもって、メインは黄薔薇様こと鳥居江莉子。黄薔薇様の行動がおかしい!と祐巳は黄薔薇革命の再来を危惧するが・・・・、といったような話です。ぐいぐい読ませる話構成。
で、同時収録「いと忙しき日日」では、また白薔薇様がやってくれます。祐巳ちゃんったら汚れ役……。

黄薔薇様の家族はすばらしいです。(というか、笑える)
06/28/01 ↑TOP
 ↓

今日からマのつく自由業!
喬林知・角川ティーンズルビー文庫・【bk1】

これまた評判がいいのでチャレンジしてみました。
一言で言うと、面白い。じつはティーンズルビーということで殿方同士のラブラブ物語だったら・・・、という危惧を抱いていたんですがネットでの評判もよろしかったですしね。一人称系の小説は少し苦手だったんですがこれはいい。いきなり異世界に来た主人公の心情が一人称でものの見事に面白く描かれています。ありきたりな設定(異世界からいきなり召還されたティーンエイジャー。しかも「あなたは選ばれた○○です」系)をコメディタッチに上手に料理しています。読んでる最中たえまなく笑いの波がやってきました。美形が多い(ポイント高し)し。女の子いないけど(涙)。主人公・ユーリよりも、彼の名付け親・コンラッドにノックアウトされました。かっこいい〜。伏線もうまい具合に張られてます。細かい設定っちゅうか、世界観もgood.
惜しむらくは少し時事ネタが多いかなってことぐらいでしょう。少し時間が経ったあとに読んだら絶対に違和感感じますからね。

ウケた設定
「だから、骨飛族はきちんと組み立て直せば、元通り飛べるようになりますから」
06/25/01 ↑TOP
 ↓

マリア様がみてる  ヴァレンティーヌスの贈り物(後編
今野緒雪・集英社コバルト文庫・【bk1】

リリアン学園・バレンタイン騒動解決編。
小笠原祥子様・庶民の味に触れあおう、の巻。祐巳と祥子のデートが面白かった
06/23/01 ↑TOP
 ↓

マリア様がみてる  ヴァレンティーヌスの贈り物(前編) 
今野緒雪・集英社コバルト文庫・【bk1】

今回はリリアン学園のバレンタイン騒動・前編。
メインは祥子と祐巳のコンビなんですけれども、黄薔薇ファミリーが個人的に◎。オヤジな白薔薇様もなんかかっこよかったしな。
しかしながら一番メインはP61の薔薇様スリーショット。お美しい。
06/23/01 ↑TOP
 ↓

マリア様がみてる  ロサ・カニーナ
今野緒雪・集英社コバルト文庫・【bk1】

表題作ほか、「長き夜の」を収録。 「ロサ・カニーナ」では薔薇様方の後継者・蕾たちの生徒会選挙について。
白薔薇様ったらもてもてです。祐巳ちゃんは目立ってるのにやっぱり祥子様の出番が少ない。今回のツボはやっぱり「長き夜の」でしょう。
祐巳ちゃんの弟・祐麒くんと、あの柏木さんの登場です。そして白薔薇様のおやじパワーも炸裂。柏木さんは読者さんには嫌われているようですが今回のようなキャラなら大好きです。
06/20/01 ↑TOP
 ↓

マリア様がみてる  いばらの森
今野緒雪・集英社コバルト文庫・【bk1】

期末試験期のリリアン学園に某ヲトメ向け自伝小説の作者が白薔薇様、という噂が流れた。その真相を究明すべく、駆けずり回る由乃と祐巳と、由乃に引きずり回される令。なんだかありそでなさそな女子校な話。
この白薔薇様の過去の真相は同時収録「白き花びら」で明らかにされます。まさしく「ソフトな百合の世界にようこそ……」。しかしながら、やっぱりおやじな白薔薇様の方が好みだな。
06/19/01 ↑TOP
 ↓

マリア様がみてる  黄薔薇革命
今野緒雪・集英社コバルト文庫・【bk1】

無理矢理機会を作った「マリみて」第二巻。一気に「いとしき歳月・前編」まで借りてきましたので少しの間むふふな日々が過ごせそう。 タイトル通り、今回は「黄薔薇」ファミリーに焦点を当てています。その中でも中心は「黄薔薇の蕾」の支倉令と、「黄薔薇の蕾の妹」の島津由乃。二人の「姉妹」解消という大問題を軸に話は進んでいます。黄薔薇さまはあんまり目立ってなかったような。
やっぱり祐巳ちゃんは百面相だし、祥子さまは女王様(とわたしの中でイメージ化されてしまった)。
にしても、由乃の趣味と、令の趣味のギャップが何ともいえずいい感じかも。
06/15/01 ↑TOP
 ↓

月の光はいつも静かに
甲斐透・新書館ウィングス文庫・【bk1】

初めてウィング文庫というものに手を出してみました。甲斐さんはなかなか評判のいい人みたいなので。
で、感想はというと、それなりに満足です。私は女の子ががんばっている話が好きなのでそこら辺についてはちょっと評価が低くなってしまいました。でも十分におもしろいです。
同時収録の「街の灯は黄水晶色にあたたかく」とともに、若者の、コンプレックスからくる悩みみたいなものが主題みたいです。月〜ではアドリアンの、街〜ではハルの苦悩とともに、ダガン隊長の「親心」を描いております。
06/11/01 ↑TOP
 

マリア様がみてる
今野緒雪・集英社コバルト文庫・【bk1】

ミッション系のお嬢様学校・私立リリアン女学園で繰り広げられる「女子の園」な物語。 高等部には、上級生が下級生を指導していく「姉妹(スール・フランス語でしょうか・・?)」と呼ばれる独特な制度が存在しています。この「姉妹の誓い」というのものを交わすと、姉である先輩が妹である後輩を導いていく。主人公は、高等部に入ってまだ姉をもっていなかった祐巳。彼女はひょんなことから憧れの「紅薔薇の蕾」である祥子から突然姉妹宣言をされてしまい・・・、というお話。
大変楽しく読むことができました。私は共学の公立出身なので想像もつかない世界なのですが、いや、こんな世界も楽しそう。。地の文で「さま」付けな話。これほどまでに違和感のない本も久しぶり。機会があれば(というか、作る)続きも是非読みたいです。
それにしても、柏木さんはいろんな意味で最高すぎます。……、それに対する白薔薇様のつっこみも。
06/10/01 ↑TOP
 

夜想
谷瑞恵・集英社スーパーファンタジー文庫・【bk1】

亡き師・クロエの跡を継いで、悪魔祓いを生業とするのアンジェル。そして、彼女の助手で自分を魔物だと信じ続ける少年ベル。「魔城」ルビンスタイン城の主、フランツ侯爵。領邦国家時代のドイツを舞台とした物語です。。。。(たぶん・・、覚えてない上に手元にないから嘘をついているかも。しかも領邦国家時代って名前も怪しいし、これはこれでスパンが長い時代だ・・・)。えっと、少なくとも、銃は出てくるくらいの時代です。
とても不思議な雰囲気に包まれている作品。「狼」をキーワードに、キリスト教が定着する前の土着の信仰とキリスト教の信仰との対立もネックになっているかな? 全体的には結構暗めの話だけど、「恋愛」が軸。ついでに<ハッピーエンド>なので私の好みにばっちしでした。
06/07/01 ↑TOP
 

魔女の結婚
谷瑞恵・集英社コバルト文庫【bk1

(手抜き感想)
元気娘エレインと仏頂面マティアスの掛け合いが好きだ…。エレインの運命の相手、見つかるんでしょうかね。。
06/05/01 ↑TOP
 

楽園の魔女たち〜星が落ちた日〜
樹川さとみ・集英社コバルト文庫【bk1

フレイが出てきた!ティルティスも出てきた!ファリスがかっこよかった!!もう、これだけで十分。しかし欲を言えば、フレイとファリスの絡みをあと一・二行……(笑)。
他には、 決闘(?)のところのファリスの挿し絵がこれまた美少年。。やっぱり絵は重要だ。
第一部・完。という終わり方というか、展開。独立した娘たちの今後が気になります。
 ↑TOP
 

楽園の魔女たち〜ハッピー・アイランド〜
樹川さとみ・集英社コバルト文庫【bk1

コメディー度がかなり高い今回の楽魔女。「電気ショック」とか、「女王様」風なコンパニオンとか、血文字のラブレターもらうファリスとか・・・。ドクター・カプラーが一昔前のコメディー映画の悪の教授(もしくは博士・マッドサイエンティスとでも可)みたいで笑わせていただきました。大爆笑、というものではないのですが、じわじわと来る笑いがなんとも・・・。殿下の活躍の場が少なかったのが残念。。
 ↑TOP