No.3
■title: 白珠の巫女 [別窓]
■author:文月夕さん ■site:花迷路 [別窓]
八個の宝珠に守られている国ファデリア。
世にも珍しい女性騎士・クリスの新しい任務は、白の宝珠の巫女エアリアスの守護。
クリスは自分とは正反対の巫女にとまどいつつも、やがてうち解ける。
そして、ある日クリスは巫女の秘密をしってしまい…。
クリスとエア(巫女様)の微妙な関係が好きです。
あまり多くを語るとネタバレは必死なので、あまり言えないのですが…。
クリスももちろんかっこいいのです。しかし、それに負けず劣らずエアもかっこいい。いいぞ、そこだエア!(…、すでにこの時点でネタバレしてます…?)
自分のやらねばいけないことと本心の狭間で揺れ動き、悩むクリスがこれまた切なくて…。エアの何とも悟りきった所もよいのですが、感情のままに突っ走るところも好き。(とりあえず今のところは、がんばって下さい、といったところでしょうか?)
とにかく、私のツボにクリティカルヒット、代打逆転満塁さよなら優勝ホームランです(なんのこっちゃ…)。男装の麗人という設定がめちゃくちゃ好きなんですけど、クリスはそこにジャストミート。男装の麗人たるもの、女装姿(?)も美しくなくてはっ、と勢い込んで読んでいたら、やっぱりその通りで大満足…。
願いはただひとつ −貴方を、守りたい。 (バナーより抜粋)
という一文にふたりの心境全て(というか、物語)が詰まってます。
わたし的このお話の醍醐味は、主役の二人がヒーローとヒロインを半分こしているという点。やや、クリスの方にヒーロー度が多く配分されている、というような気がしないでもないのですが、この配分が絶妙で、両者ともにかっこいいし、ヒロインなのです!(意味不明ですね……、ここの不自然に白い部分、半分ネタバレですので、反転して読んでやってください)
-memo-
[キーワード]ファンタジー・巫女・女性騎士・憧れ
[長さ]18話
[] OK
[恋愛度]■■■■□ [戦い度]■■□ [笑い度]■ [重さ度]■□
■titleレアナ
■author:幸村綾瀬さん ■site:TENMPEST WORLD
エサウの情報将校リヒャルト・シュミット少佐の任務は、敵国ゴーゴスの天才科学者・ミュラーを連れ出すか、抹殺すること。しかし、リヒャルトが苦心して潜入した先の島にいたのは、レアナと名乗る少女とロボットだった。
情報将校=スパイ?などと心躍らせて読み進めていったら、まあ、素敵。
悩めるスパイ・リヒャルトと、生い立ち故に不幸の大バーゲン・天才薄幸美少女科学者レアナのラブストーリー。
前半は、ジェニー(ロボット)のレアナを思う気持ちが切ない。ああ、ジェニー、あんたロボットにしとくのもったいないよ!と涙なしには語れません。
後半のリヒャルトとレアナの誤解によるすれ違いは、これまた読んでいて辛い。それぞれが、相手のことを思うが為に、あんな悪循環に陥って。とくに、リヒャルトのレアナに対する一連の行動はひどいの一言に尽きます…(笑)。しかも、その”ひどさ”のなかに優しさがちりばめられていたりするから余計に、その、なんと言いますか、オトメ心をくすぐる…。盲目的にリヒャルトを慕い続けるレアナの心情が痛いほど伝わってきて、リヒャルトをバート少尉(レアナの世話係)と一緒にはり倒したくなることうけおいですです。しかしながら、いつリヒャルトが自分の心に素直になれるのか(つまり、いつ化けの皮がいつはがれるか、ですね)心待ちにしながら読んでいました。
一気読みできる量で、最後はあったかラブラブモード全開になりますので、ベタ甘モノがお好きなのであれば、最後まで読んでみる価値はアリ。ただし、リヒャルトは中盤に鬼畜と化しておりますので、苦手な方は少しご注意…。
最後に、心の叫び−
リヒャルト、シュミット、ミュラー…、ドイツ、ドイツです!!(←最近、やたら滅多にドイツ系のものに弱い)
-memo-
[キーワード]近未来?・科学者とロボットとスパイ・いつの間にかラブ
[長さ]全36章
[DL]×
[恋愛度]■■■□ [戦い度]■ [笑い度]□ [重さ度]■■□
[小説までの道のり]トップページ→小説→小説目次から『ガラスの靴置き場』→レアナ(下の方)
■title:プラトニック・マリッジ [別窓]
■author:伊吹花梨さん ■site:徒然御伽草子 [別窓]
どこにも非の打ちようもなさそうな検察官である功刀慎一は、自分が同性愛者であることを世間に隠して生活していた。そんなとき、彼が花屋で偶然出会ったのは、自分の死んだ妹にそっくりな高柳千鶴。折しも早く結婚するように実家からせっつかれていた慎一は千鶴を利用するという形になるが…。
男女ラブ甘小説が読みたくて、リンクたどってたらたどり着いていました(笑)。しかしながら、ただのラブ甘とは違います。ラブ甘というくくりに入れてしまっては、大変失礼なような、そんな大作(それに、作中ではそんなにラブ甘でないことに今気付きました……)。
ストーリーとしては、同性愛というものに真っ正面から取り組まれておりまして、微妙な三角関係(慎一とその恋人・世良(♂)、そして千鶴)の微妙な変化の具合とかが、何というか切なかったですね。でも、登場人物ひとりひとりにすごく好感が持てて、重たいテーマを扱っている割には沈みこんでしまうような雰囲気でもなく、さくさくっと読み進めていことができました。お互いに惹かれ合う千鶴と慎一、でも、過去の経験からなかなか一歩を踏み出せないもどかしさというものが良く伝わってきました。ああ、なんだかやさしい物語だなぁ、と思ってしまうような読後感がありました。
なお、この作品はR指定ですので、お読みになる際は自己責任でお願いしますm(__)m
-memo-
[キーワード]心の傷・純真・三角関係・同性愛
[長さ]全4章(16話)
[] OK
[恋愛度]■■■■■ [戦い度]□ [笑い度]■□ [重さ度]■■■■
[小説までの道のり]トップページ→小説→プラトニック・マリッジ
■title:Sasha [別窓]
■author:彩原ゆいさん ■site:My Library [別窓]
帝国の皇女サーシャは、男装して皇太子と偽り、生後まもなく死んだ双子の弟の身代わりを続けるという二重生活を続けていた。15歳を迎えたとき催された宴の席で、サーシャはイリヤと名乗る青年に連れ去られる。背後には帝国の皇位継承を巡る陰謀があるらしく……。
本当は女の子だけど、やむにやまれぬ事情で男のフリをする、というシチュエーション大好きなんです。このお話はそれにどんぴしゃで、個人的にすごくうれしかった。
皇太子としてのサーシャの振る舞いは堂々としてかっこよく、でも、ひとりの少女としてのサーシャは年相応の女の子でとても一生懸命でかわいく、そして健気。どちらもサーシャであることはたしかなんですが、そのどちらにもなりきれていなかったサーシャが自分のなすべきことに気付き、そして行動する姿はかっこいい。
謎のヒーロー・イリヤのなんだかつかめないけど、なにげにかっこいいという言葉で表しにくいかっこよさも素敵です。素性も何もかも秘密に包まれている男ですので、彼の正体を予想しつつ、どきどきしながら読み進めていくことができました。
第1部では明かされなかったイリヤの秘密やなど、第2部の方ではあっと驚く新展開が繰り広げられております。第1部だけでもきれいに終わっておりますが、最後まで読んでしまえば第2部まで勝手にマウスが進むことは必死かと(笑)。お手頃に一気読みできる分量です。
-memo-
[キーワード]男装・皇位を巡る陰謀・秘密・極秘指令
[長さ]全8章(第1部)+全8章(第2部)
[] OK
[恋愛度]■■■□ [戦い度]■■■■□ [笑い度]… [重さ度]■■□
[小説までの道のり]トップページ→Novel→長編:Sasha
■author:文月夕さん ■site:花迷路 [別窓]
八個の宝珠に守られている国ファデリア。
世にも珍しい女性騎士・クリスの新しい任務は、白の宝珠の巫女エアリアスの守護。
クリスは自分とは正反対の巫女にとまどいつつも、やがてうち解ける。
そして、ある日クリスは巫女の秘密をしってしまい…。
クリスとエア(巫女様)の微妙な関係が好きです。
あまり多くを語るとネタバレは必死なので、あまり言えないのですが…。
クリスももちろんかっこいいのです。しかし、それに負けず劣らずエアもかっこいい。いいぞ、そこだエア!(…、すでにこの時点でネタバレしてます…?)
自分のやらねばいけないことと本心の狭間で揺れ動き、悩むクリスがこれまた切なくて…。エアの何とも悟りきった所もよいのですが、感情のままに突っ走るところも好き。(とりあえず今のところは、がんばって下さい、といったところでしょうか?)
とにかく、私のツボにクリティカルヒット、代打逆転満塁さよなら優勝ホームランです(なんのこっちゃ…)。男装の麗人という設定がめちゃくちゃ好きなんですけど、クリスはそこにジャストミート。男装の麗人たるもの、女装姿(?)も美しくなくてはっ、と勢い込んで読んでいたら、やっぱりその通りで大満足…。
願いはただひとつ −貴方を、守りたい。 (バナーより抜粋)
という一文にふたりの心境全て(というか、物語)が詰まってます。
わたし的このお話の醍醐味は、主役の二人がヒーローとヒロインを半分こしているという点。やや、クリスの方にヒーロー度が多く配分されている、というような気がしないでもないのですが、この配分が絶妙で、両者ともにかっこいいし、ヒロインなのです!(意味不明ですね……、ここの不自然に白い部分、半分ネタバレですので、反転して読んでやってください)
-memo-
[キーワード]ファンタジー・巫女・女性騎士・憧れ
[長さ]18話
[] OK
[恋愛度]■■■■□ [戦い度]■■□ [笑い度]■ [重さ度]■□
Sep/28/02(+Mar/24/03追記)
■title
■author:幸村綾瀬さん ■site:
エサウの情報将校リヒャルト・シュミット少佐の任務は、敵国ゴーゴスの天才科学者・ミュラーを連れ出すか、抹殺すること。しかし、リヒャルトが苦心して潜入した先の島にいたのは、レアナと名乗る少女とロボットだった。
情報将校=スパイ?などと心躍らせて読み進めていったら、まあ、素敵。
悩めるスパイ・リヒャルトと、生い立ち故に不幸の大バーゲン・天才薄幸美少女科学者レアナのラブストーリー。
前半は、ジェニー(ロボット)のレアナを思う気持ちが切ない。ああ、ジェニー、あんたロボットにしとくのもったいないよ!と涙なしには語れません。
後半のリヒャルトとレアナの誤解によるすれ違いは、これまた読んでいて辛い。それぞれが、相手のことを思うが為に、あんな悪循環に陥って。とくに、リヒャルトのレアナに対する一連の行動はひどいの一言に尽きます…(笑)。しかも、その”ひどさ”のなかに優しさがちりばめられていたりするから余計に、その、なんと言いますか、オトメ心をくすぐる…。盲目的にリヒャルトを慕い続けるレアナの心情が痛いほど伝わってきて、リヒャルトをバート少尉(レアナの世話係)と一緒にはり倒したくなることうけおいですです。しかしながら、いつリヒャルトが自分の心に素直になれるのか(つまり、いつ化けの皮がいつはがれるか、ですね)心待ちにしながら読んでいました。
一気読みできる量で、最後はあったかラブラブモード全開になりますので、ベタ甘モノがお好きなのであれば、最後まで読んでみる価値はアリ。ただし、リヒャルトは中盤に鬼畜と化しておりますので、苦手な方は少しご注意…。
最後に、心の叫び−
リヒャルト、シュミット、ミュラー…、ドイツ、ドイツです!!(←最近、やたら滅多にドイツ系のものに弱い)
-memo-
[キーワード]近未来?・科学者とロボットとスパイ・いつの間にかラブ
[長さ]全36章
[DL]×
[恋愛度]■■■□ [戦い度]■ [笑い度]□ [重さ度]■■□
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Oct/21/02
Mar/14/2003、閉鎖になりました。
Mar/14/2003、閉鎖になりました。
■title:プラトニック・マリッジ [別窓]
■author:伊吹花梨さん ■site:徒然御伽草子 [別窓]
どこにも非の打ちようもなさそうな検察官である功刀慎一は、自分が同性愛者であることを世間に隠して生活していた。そんなとき、彼が花屋で偶然出会ったのは、自分の死んだ妹にそっくりな高柳千鶴。折しも早く結婚するように実家からせっつかれていた慎一は千鶴を利用するという形になるが…。
男女ラブ甘小説が読みたくて、リンクたどってたらたどり着いていました(笑)。しかしながら、ただのラブ甘とは違います。ラブ甘というくくりに入れてしまっては、大変失礼なような、そんな大作(それに、作中ではそんなにラブ甘でないことに今気付きました……)。
ストーリーとしては、同性愛というものに真っ正面から取り組まれておりまして、微妙な三角関係(慎一とその恋人・世良(♂)、そして千鶴)の微妙な変化の具合とかが、何というか切なかったですね。でも、登場人物ひとりひとりにすごく好感が持てて、重たいテーマを扱っている割には沈みこんでしまうような雰囲気でもなく、さくさくっと読み進めていことができました。お互いに惹かれ合う千鶴と慎一、でも、過去の経験からなかなか一歩を踏み出せないもどかしさというものが良く伝わってきました。ああ、なんだかやさしい物語だなぁ、と思ってしまうような読後感がありました。
なお、この作品はR指定ですので、お読みになる際は自己責任でお願いしますm(__)m
-memo-
[キーワード]心の傷・純真・三角関係・同性愛
[長さ]全4章(16話)
[] OK
[恋愛度]■■■■■ [戦い度]□ [笑い度]■□ [重さ度]■■■■
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Mar/24/03
■title:Sasha [別窓]
■author:彩原ゆいさん ■site:My Library [別窓]
帝国の皇女サーシャは、男装して皇太子と偽り、生後まもなく死んだ双子の弟の身代わりを続けるという二重生活を続けていた。15歳を迎えたとき催された宴の席で、サーシャはイリヤと名乗る青年に連れ去られる。背後には帝国の皇位継承を巡る陰謀があるらしく……。
本当は女の子だけど、やむにやまれぬ事情で男のフリをする、というシチュエーション大好きなんです。このお話はそれにどんぴしゃで、個人的にすごくうれしかった。
皇太子としてのサーシャの振る舞いは堂々としてかっこよく、でも、ひとりの少女としてのサーシャは年相応の女の子でとても一生懸命でかわいく、そして健気。どちらもサーシャであることはたしかなんですが、そのどちらにもなりきれていなかったサーシャが自分のなすべきことに気付き、そして行動する姿はかっこいい。
謎のヒーロー・イリヤのなんだかつかめないけど、なにげにかっこいいという言葉で表しにくいかっこよさも素敵です。素性も何もかも秘密に包まれている男ですので、彼の正体を予想しつつ、どきどきしながら読み進めていくことができました。
第1部では明かされなかったイリヤの秘密やなど、第2部の方ではあっと驚く新展開が繰り広げられております。第1部だけでもきれいに終わっておりますが、最後まで読んでしまえば第2部まで勝手にマウスが進むことは必死かと(笑)。お手頃に一気読みできる分量です。
-memo-
[キーワード]男装・皇位を巡る陰謀・秘密・極秘指令
[長さ]全8章(第1部)+全8章(第2部)
[] OK
[恋愛度]■■■□ [戦い度]■■■■□ [笑い度]… [重さ度]■■□
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Aug/30/03