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 ■title: 月下残影 [別窓]

 ■author:琴野つむぎさん ■site:WordsWeaver [別窓]

月夜の舞踏会でふたりは出会った……。
その時はまだ、知らなかった。
互いが婚約者同士だということを。

読んだのは結構前なのですが、印象深かった作品。
何とも言い難い雰囲気を持っているこの物語、他のオンライン小説とはまた違った味わい深さがあります。主人公のミルイヒはこれでもか、というくらいの見事な後ろ向きっぷりがいっそ潔いです。ヒロインのエルネラはこれまた恐ろしく気が強くて。この二人のすれ違いっぷりもこれまた天晴れといわざるをえないくらい容赦ないですね。一度読み始めたら最後までノンストップで止まりませんがな。最後のシーンも余韻が鮮やか。このシーンを読むために全部読むために読むのも決して無駄なことではないと思う。
とりあえず、ページにある「映画予告風ダイジェスト」でもご覧あれ。読みたくなりますよ。

これ、番外編らしいです(私の不確かな記憶によると)。こんなの読んだらぜひとも本編読みたくなるじゃないですか。ぜひともいつの日か読んでみたいな。

-memo-
[キーワード]ファンタジー・すれ違い・騎士とお姫様・決闘
[長さ]全10章
[] OK
[恋愛度]■■■■□ [戦い度] [笑い度] [重さ度]■■■
11/26/01

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 ■title:機械じかけの王国 [別窓]

 ■author:流悠ちかさん   ■site:ラズベリータイム [別窓]

天才少女科学者と、心を持つロボットの青年のお話。雪深い森の中で起こる、静かな奇跡の物語。

ロボットと共存する人間のお話のSF作品。天才少女科学者のアイラはかわいらしいし、アイラに作られたロボットのフェッセンデンはかっこいい。自我を持つロボットが登場するくらい科学技術が発達しているのですが、舞台は何とも言えないのどかな雰囲気を醸し出す片田舎。読んでいる物語がSFだということをすっかり忘れてしまいそうになります。人間とロボットだから、そういう理由でなかなか距離が近づかない二人は読んでいて少し切なかった。
フェッセンデンの思わぬ強気な態度にすこしびっくりしたり、飽きることなく最後まで楽しめました。心があったかくなる作品です。


-memo-
[キーワード]近未来?・科学者とアンドロイドのラブ・あったか
[長さ]全13章
[] OK
[恋愛度]■■■■ [戦い度]■■ [笑い度] [重さ度]■■□
11/28/01

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 ■title:盗賊物語外伝〜月のしずくに口吻を [別窓]

 ■author:樹征亜さん   ■site:張り子の館 [別窓]
盗賊トラッシュは盗みに入った王宮で、塔に幽閉されているルナシエーラ姫を救い出す。これが物語のはじまり…。

物語の流れは王道。いろいろと思わせぶりな伏線も出てきます。文体も軽めなので一気読みできます(私は一気しなければ、伏線の忘れてしまうお馬鹿さんなのでこの点は結構重要)。
熱血主人公とお姫様のラブラブっぷりがよいですね。この二人の物語が中心なんですが、私は悪の大臣・アブダラをおすすめします。渋いおっさんてなんかよくありませんか?彼のバックグラウンドも、泣けますよ。主人公カップルよりも好きかもしれん。
最初、はかなげなルナシエーラ姫がだんだん強くなっていって、同時ににラッシュも彼女を守ろうと強くなる。互いに守りたいものがあるから強くなれる。なんだかいい。

これぞ、王道小説。読むと幸せ気分いっぱい。最後もハッピーエンドなので、ハッピーエンドなラブラブ小説がお好きな方は是非どうぞ。


-memo-
[キーワード]盗賊とさらわれたお姫様・渋いおっさん
[長さ](それなりに長かった)
[] OK
[恋愛度]■■■ [戦い度] [笑い度]■■■■■ [重さ度]■□
[小説までの道のり]トップページ→08 HAPPY PATCH→盗賊物語外伝
02/19/02

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 ■title:西の勇者

 ■author:桂木忍さん   ■site:ありあわせ資料室

声と自由を奪われた伯爵家の娘アーシェリナは、彼女に仕えることになった少年セインが全て。後に西の勇者と呼ばれることとなる青年と、周りの人々が織りなす壮大な物語。

好み。すごく好み。
何はともあれ、アーシェリナとセインはラブラブ街道まっしぐら。しかも、女性の方が微妙に積極的(セインったら根が暗いやつだし…)。登場人物が結構多いので、お気に入りの一人や二人、読んでいるうちに見つかってしまうというこの幸せ。私のお気に入りは序盤で出てくるサーニアさん。あんなかっこいい女の人大好き。
世代を超えた物語のつながりも読み応えあり。

以下、ネタバレになるようなならないような、そんな感想。出来たら読み終わってから読んで頂いた方がいいかも。ドラックして読んでみてください。
実のところ、私はこの物語をセインとアーシェリナの物語が主でなく、後半の偉大な父をどう乗り越えるかという息子の葛藤、の物語をメインと捉えていたり。あの二人の物語は、イリュウスの物語のプロローグ、なんて捉えてもいいかなぁ、なんて思ったりしてます。

ソードワールドというのが舞台になっているらしく(ごめんなさい、私そこら辺あんまり詳しくないんで…)、その世界を知っているのならばするっと入り込めます。
(簡単に言うと、ロードス島戦記と同じ世界観、ということです。たぶん。)

-memo-
[キーワード]お姫様と使用人・旅・ロープレチック・世代をまたぐ物語
[長さ]10章+そのほか短編
[] OK
[恋愛度]■■■■□ [戦い度]■■■□ [笑い度] [重さ度]■■■
[小説までの道のり]トップページ→ものがたり→西の勇者
03/20/02

2004.03サイトが閉鎖されました。
お疲れ様でした。

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 ■title:永遠の誓い [別窓]

 ■author:響子さん   ■site:夢紡ぎの歌 [別窓]

中世ラブロマンスンス。
幼い頃、永遠を誓いあった恋人は、十字軍に参加して帰らぬ人となった。恋人の死にうちのめされた姫君は、領地をめぐって争っていた男から求婚される。
最初は反発していた彼女だったが、しだいに男にひかれていく。
そして、結婚の当日。死んだとされていた恋人が戻ってきたのだ・・・


とりあえず、中世ラブロマンス、というのが私のツボをひと押し。
次に、三角関係というストーリーがふた押し。
読んでみると、騎士の誓いだの十字軍だのが出てきて、もうノックアウト(←ミーハー)。燃える展開だ。

カーラインという若き女領主を巡って、彼女に忠誠を誓ったアルベルトと、カーラインに求婚します隣の領地の主・オスヴェルトの三角関係となりますが。
この青年騎士がどちらもかっこいいです。甲乙つけがたいものの、飄々としていながらカーライン命のオスヴェルトの方を応援しておりました。
随所に見られる昔の誓約の場面や、バラッドが効果的に物語を盛り上げていて、ぐぐいっとひきつけられていきました。

お手軽に一気読みできる分量。ホラーっぽい要素があるものの、苦手な私でも読めたので、そういう系統がだめな人でも大丈夫。
読後はちょっと切ないのですが、その切なさもまたよろし、ということで。

-memo-
[キーワード]バラッド・十字軍・女領主・求婚
[長さ]全10章
[] ×
[恋愛度]■■■■ [戦い度]■■□ [笑い度] [重さ度]■■■□
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03/25/02

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 ■title:氷の楼閣 [別窓]

 ■author:悠馨さん  ■site:言霊の宮 [別窓]

国を守るため民を守るために、トルメイン国の皇女セレナは自分の心を押し殺して輿入れをする。そんな彼女を待っていたのは、カーネリア国の若く冷酷な国王アレクであった。


ラブです。ラブロマンスです。しかもどこかよく分からないけど(城のイメージはアルハンブラ宮殿だとか)、王朝風ラブロマンスです。私のツボに直球ストレートです。でもって、ふたりの心のすれ違いがもどかしい!でもそのもどかしさがいいんだ。心理描写が丁寧で、セレナのわだかまり、というか、そんなもの(すいません、文章力なくて)がとけていく過程がいい。

<ネタバレ?かも。反転→愛妾さんとのバトルを少し期待していたのですが…。アレクのぞっこんぶりでは無理でした(笑)←>。登場当初は、イオラのこと好きじゃなかったんですが(敵役はすぐに嫌いになるというわかりやすい性格でごめんなさい)、読み進めていくうちに彼女の境遇に涙を…。
セレナといい、イオラといい、儚げなのに、芯が通っていて凛としていて、”かっこいい”女性たち。いいのう。


-memo-
[キーワード]政略結婚・王宮ラブロマンス
[長さ]全19話+番外編
[] OK
[恋愛度]■■■■□ [戦い度] [笑い度] [重さ度]■■□
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09/04/02