2004年4月の本の感想
銃姫1 Gun Princess The Majesty
高殿円/エナミカツミ
(イラスト)メディアファクトリー
MF文庫J【
bk1・
別窓版】
神の怒りに触れ、魔法を発動させる力を奪われてしまった人間たち。しかし、人間は魔法を銃器を用いて使いこなすことを思い付いた。魔銃士であるセドリックは、姉のエルウィングともう一人の仲間アンブローシアとともに、奪われた伝説の魔銃である”銃姫”奪還の旅を続けている。
高殿さんの新作(しかも少年向けレーベル)、大変楽しみにしておりました。今回は世界観も一新され、なにやら最初から物々しい展開。しかしながら、やっぱり笑えるところは笑えるし、泣けるところはぐっとくるという作者さんらしいよいところがぎゅっと詰まっているような。続刊も決定している模様ですが、一冊目からそこまで秘密ばらしちゃっていいのかいな、と思うような大盤振る舞いですね。もっとじらしてくれてもそれはそれで個人的にはうれしいのですが(笑)。不器用な女の子と、天然よい子の男の子、そして天然すぎて涙が出そうなお姉さんの珍道中、いろいろ裏は暗そうですが、どういう風に展開していくのか今から楽しみです。
赤い砂のリグリア アグラファ7
三浦真奈美/那知上陽子
(イラスト)C-Novels Fantasia【
bk1・
別窓版】
ミオの危機を救った”神の声”は戦場だけでなく各都市にも届いていた。これがきっかけで、アティス、リグリアは休戦、そして講話に向け話し合いがもたれることとなった。しかし、それぞれの国内事情がそれを簡単に許すはずもなく……。
アグラファ最終巻、骨太の男の生き様をかいま見られたような気がします。自分の不注意で本文最後のページを最初に見てしまいガガーンな目に遭いつつ、なんとか最後まで読み進めていくことができました。読み終わった後は心の涙で前が見えませんでしたよ(涙)。結局、ミオにもアインにも恋人のこの字もでず最後まででしたね〜、いっそあっぱれな気がしますが、いたらいたで潤ったのになぁ。結局、一回読んだだけでは神の声とかがよく理解出来なかったので、もう一回じっくり腰を落ち着けて最初から読んでみたいなぁ、と思いました。