2004年に読んでおもしろかった本 適当に約10選
本棚目録 / 2003年度版
※順不同、面白い順とは限りません※
ひとつめ
■ 『空ノ鐘の響く星で』 / 渡瀬草一郎
岩崎美奈子(イラスト)・電撃文庫
なんでいままで渡瀬さんの本を読まなかったんだっ!
と本気で後悔した一冊でした。ぬるく戦記スキーな人間にとってはほんとうに、ほんとうに楽しんで読めるシリーズです。ただ、爆発的に売れているシリーズではないらしいので無事エンドマークまで読むことができるのかが少しだけ不安。ということでちょっとでも気になっている方がいたら是非是非。
ふたつめ
■ 『楽園の魔女たち 楽園の食卓』 / 樹川さとみ
むっちりむうにい(イラスト) / 集英社コバルト文庫
めでたく大円団!を迎えた楽魔女。本当にすばらしいフィナーレでした。
しかもちょこっとあきらめていたファリスのあんな事やこんな事、あきらめていただけにうれしすぎる少佐の活躍ぶりでした。
みっつめ
■ 『風の王国』 / 毛利志生子
増田恵(イラスト) / 集英社コバルト文庫
歴史を忠実に再現しつつもラブ方面でもお腹いっぱいな風の王国。1冊目のドキドキ巻が最高でした。
2冊目以降も安定しておもしろいし、なによりちびっ子がかわいすぎますね〜。
……これほど史実通りに進んで欲しくない物語はないような気がします……。
どっちにせよどうなるのか先が楽しみ。
よっつめ
■ 『銀盤カレイドスコープvol.1 ショートプログラム:Road to
dream』 / 海原零
鈴平ひろ(イラスト) / 集英社スーパーダッシュ文庫
本当に熱いスポコン物語。ヒロインの性格が難有りすぎてそれはそれでおもしろい。
表紙から敬遠していたのがもったいないなーと今さらながらに反省。
個人的に好きなのは、やっぱり最初の2冊。ピートとタズサのあの絶妙な関係は大変すばらしいと思います。
いつつめ
■ 『GOSICK』 / 桜庭一樹
武田日向(イラスト) / 富士見ミステリー文庫
ミステリーって実は苦手なんですけど、苦手なりにとっても楽しめます。なんといってもヴィクトリカがかわいすぎるので(結局こっち方面に落ち着く)。あとは、主人公の一弥もかっこいいですしね!
二人のほのぼのした関係がとっても好きなのですが(ほほえましいという単語がこれほど似合うカップルもそういないように思います)、ドリル警部など脇キャラもおもしろい。
いろんな事がまだまだ謎なので、それが全て解き明かされたときどうなるのかなー、とか、忍び寄る戦争の影に二人はどうなるのかなー、などこれから先が楽しみです。
むっつめ
■ 『そのとき君という光が』 / 高殿円
小田切ほたる(イラスト) / 角川ビーンズ文庫
こう、うまく言い表せないんですけどこういう系統(近代以前の文明レベルで国家間の攻防を描きつつ人間ドラマ)の話大好きなのです。そしてそれをちょっと変化球気味でありつつも直球で書いてこられるこの作家さんが好きなのです。しかも少女小説レーベルなのでラブ分も過不足ありません。まさに私のツボをつきまくり。
ヒロインが絶対無敵だったり、変な舎弟はついているし、かっこいい人が軒並み三枚目になっていたりと大変で、しかも「この先は〜(ゆさゆさ)」というラストで切れているので続きを切望中。
ななつめ
■ 『伯爵と妖精 あいつは優雅な大悪党』 / 谷瑞恵
高星麻子(イラスト) / 集英社コバルト文庫
2004年は『魔女の結婚』が無事フィナーレを迎えました。もちろん魔女婚も好きなのでそっちを推そうかなとも思ったんですが……、好きバロメーターはこっちの方が高いので『伯爵と妖精』を。
「口説き魔と妖精」というタイトルに変えても問題なしの本作、ひねくれまくった伯爵様ととってもいい子の妖精博士の関係がどう変化していくかが今後楽しみです。
やっつめ
■ 『雄飛の花嫁 涙枝流転』 / 森崎朝香
由羅カイリ(イラスト) / 講談社X文庫ホワイトハート
今年読んだ新人さんで、一作単位で考えて一番はまったのがこの作品。もうベタというか王道というかそういう展開がたまりません。ご飯三杯は軽くいけます(謎)。
しかし、今後の展開に期待しているのは 『アダルシャンの花嫁』(雨宮恵/角川ビーンズ)の方だったりします。ノリというか勢いはこっちの方があるかな、とか感じたので。
ここのつめ
■ 『運命は剣を差し出す1 バンダル・アード=ケナード』 / 駒崎優
ひたき(イラスト) /中央公論新社C-Novels Fantasia
久しぶりにかっこいいおっさんが読めました。大変満足です。
そして白狼は大変かわいいのです。これにも満足です。
男しか出ない物語の上に、まだまだ序盤がはじまったところですが……、燃える展開があれば問題なしなのです。
とう
■ 『彩雲国物語 黄金の約束』 / 雪乃紗衣
由羅カイリ(イラスト) / 角川ビーンズ文庫
文句なしにおもしろいかなーと。
女の子のサクセスストーリーは大好きだし、笑える部分もちゃんとあるし(しかし、だんだんシリアスモードになってきているので今後の笑いは保証できないかも)。
しかし、個人的には一方的な逆ハーレムよりライバル兼親友みたいな女の子がいた方がいいな、とか出てくる男がみんな美形ってどうなんですか?とか、髭を剃って美形の設定は正直いらんそのまま漢!のほうがよかったな、とか、若返らすのはいらないよな、とかあるんですけどね。そこらへんは許容範囲なので。
あ、文句なしとかいいながら文句書いてしまった……。
■ まとめ
書き始めてたらきりがないので今回選外は省略します。
マンガもおもしろいのがたくさんありました。その中から三つくらい選ぶなら
『鋼の錬金術師』(荒川弘)『スキップビート』(仲村佳樹)『レディー・ビクトリアン』(もとなおこ)
この三つ。おもしろすぎてたまりません。
例年とあまり変化のない選択してますが、人間が成長してないのでしょうがないですね(開き直り)。
また、2005年も沢山おもしろい本に出会えますように。
あ、その前に買ったのに積んでる本とか途中で止まってる本とか読まなければ。
流血女神伝が(気分的に)遠いな……。
(Jan.01.2004)