2004年6月の本の感想


The Beans vol.3
角川ビーンズ文庫

マ王陛下の優雅な一日。  喬林知/松本テマリ(イラスト)
留学先から帰ってきた愛娘グレタが連れてきたのは……、巨大なゴ(以下略)だった。
中表紙からも分かるように、女性陣大活躍!なお話。今回の異世界びっくりどっきりは、見た目はアレだが幻の珍獣でした。アニシナさんとギーゼラさんが素敵です。グレタの心の師匠はアニシナにギーゼラに横浜(ハマ)のジェニファー……、未来が末恐ろしいですね(笑)。

少年陰陽師 触らぬ神に祟りあり  結城光流/あさぎ桜(イラスト)
少納言からの依頼に応え、怪奇現象の収拾に向かう昌浩と次兄の昌親、それにもっくんだが……。
昌浩のお兄ちゃんと一緒第2弾。やっぱり兄弟ものはいいですなぁ(笑)。長男・次男・三男の性格もよく現れていて。おもしろかったです。

彩雲国物語 会試直前大騒動!  雪乃紗衣/由羅カイリ(イラスト)
会試を前にして紫州に集まる受験者達を狙った物取りが横行して……。
次の巻への布石、といった感じかな。今回出てこなかった楸瑛の弟君が次に活躍しそうな。それにしても王様、そんなに軽々しく城下に出ちゃだめでしょ(笑)。さりげなく最強の秀麗パパがおもしろい。
マンガの方も、あの人が出てきた時点でオチは読めたんですが楽しめました。

真田。  高殿円/きなこひろ(イラスト)
高階すばるが交通事故で現代からタイムスリップした先は、猿飛佐助の中だった。
日本史苦手なので、史実とどれだけ食い違っているかとか全く分からないんですが、後の十勇姿の皆さんが個性にあふれまくっていて普通に楽しめました。お試し版、ということですが、続きも読んでみたいのでアンケート葉書だそうかな〜。

汝、宿命を見つめる者たちよ
片山奈保子/小田切ほたる(イラスト)・集英社コバルト文庫【bk1別窓版

金の託宣を受けて殺された双子の妹の面影を神殿に参拝に来る少女に感じるカイザード。心のよりどころを持たないカイザードは気づかず心に闇を抱えていく。

汝シリーズ、カイザードの成長編&国王陛下豹変編。カイザードに関しては心のしこりもなくなってよかったねー、とお気楽な感想を言えるのですが陛下に関しては……、めっちゃダーク。こう、コバルトターゲット層のオトメ的立場に立って考えてみると、おっさんに勝ち目はないと思っているんですがなんせ陛下ですから。そういえば、久しぶりに王子様が登場されていたみたいですが、オトメ的立場に立って考えてみると王子様交えた三角関係の方が燃える展開なよーな(笑)。王子様があまりにものほほんとしすぎて調子狂いましたよ。周囲の人公認のラブカップルになってしまったイーグとシャナ(ちょっと違う)ですが、うーん、陛下はどうでるか。
もう1人、新キャラのお姉さん。さっぱりさばさばな姉御肌で割合と好きなタイプなんですが、(ネタバレ規制)→この人絶対裏があると思っていました。今のところはそんなことなくて一安心ですが(笑)。所々なんとなく違和感とか感じていたんですが、うーん、口調かな?← きっと、リリーヌさんとはなんやかんやで仲良くなるんでしょうね。
Jun/12/2004 ↑TOP
 『汝、ひそやかに想う者たちよ

銀盤カレイドスコープvol.2 フリープログラム:Winner takes all?
海原零/鈴平ひろ(イラスト)・集英社スーパーダッシュ文庫【bk1別窓版

起死回生のウェイトレスナンバーでオリンピック日本代表の座を手に入れた桜野タズサ。しかし、世間の目はタズサのライバルであり今回の代表から漏れてしまった至堂響子に同情的であった。スケート連盟やマスコミがタズサの失脚を狙いあの手この手で攻めてくるが……。

トリノオリンピック完結編。マスコミってすげーとある意味感心、そしてそんなマスコミにプンスカ怒りながら読んでいました(笑)。そしてタズサはいつも通りのとばしっぷりで見事に世間を敵に回していますよ(笑)。ただただ生意気なだけのヒロインではなく、きちんと”恋愛モード”も入っているところのギャップが少しおもしろい。最後の別れのシーンは、ああ、タズサらしいなといういさぎよいところが好感触。
気がつけば、大半の感想を↓で言い尽くしてしまった感があるのでvol.2の感想はそこそこで終わってしまいました(笑)。読むのであれば、vol.1とvol.2は前後編みたいなモノですので2冊セットで是非。
最後に。リアの性格がイマヒトツつかめません。個人的にはストラトスフォーの香鈴ちゃんというイメージが……、髪の毛の色のせいですか?
Jun/14/2004 ↑TOP
 『銀盤カレイドスコープvol.1 ショートプログラム:Road to dream


銀盤カレイドスコープvol.1 ショートプログラム:Road to dream
海原零/鈴平ひろ(イラスト)・集英社スーパーダッシュ文庫【bk1別窓版

100億ドルの美貌を自称する、唯我独尊を地でいく女・桜野タズサはオリンピック候補にも名を連ねる16才のフィギュアスケーター。トリノ五輪を前に試合で結果を出せない上に、ある日気がついたらピートと名乗るカナダ人幽霊に取り憑かれたいた。

メールでオススメ頂いた作品。表紙にひいて手をつけずじまいだったのですが、読んでよかった!と思える作品でした。序盤、幽霊であるピートと五感をすべて共有することに激しいとまどいを感じるタズサの場面では、ぶっちゃけた話こういう展開が延々続くのであれば私には無理だと思ったんですが(おもしろいんですが)、そんなこともなく。ピートと二人して新しいショートプログラムを作っていく過程はわくわくできました。そして実際の試合でのスケーティングシーンは圧巻。文章をそのままビジュアル化するのは苦手なんですらすらっと読むというわけにはいきませんでしたが、試合が始まるまでの興奮や、実際に滑り始めてから終わるまでの様子が本当に生き生きしていて手に汗握って読むことができました。
いいたいことはずばずば言う、そんなタズサに好感を覚えましたが、このヒロインは好き嫌いが別れそう(特に同性から)。少女小説では十中八九お目にかかれないタイプの主人公ですね。
ウェイトレスナンバーは純粋にこの目で見てみたいような気がします。きっと実際やられたら……、いろんな意味で大きな衝撃を各所に与えることでしょう(笑)。
Jun/13/2004 ↑TOP


譚詩曲の流れゆく 歓楽の都
駒崎優/雪舟薫(イラスト)角川ビーンズ文庫【bk1別窓版

ロンドンの歓楽街・レーンの宝石であるショウは、道の端で困り果てている医学部生のダドリーを保護する。彼はひょんなことから大学教授のたくらみを知ってしまい、レーンに逃げ込んできたらしい。その翌日、ダドリーと一緒に逃げてきた学生の死体がレーンで発見される。どうやら、秘密を知った2人をレーンまで追いかけてきた人間がいるらしく……。

歓楽の都第2巻、前巻同様、ショウとレイの微妙な距離感が……醍醐味なのでしょうか(笑)。最高級の”宝石”であるショウにたぶらかされていく(笑)ダドリーの様子に哀愁を感じてしまいました。純朴な青年には刺激が強かったよな、この世界。ラストのささやかな音楽会のシーンは、なんといいますか「ホッ」とするような、そんな素敵なものだったと思います。何はともあれ、いつも通り陰謀うごめき、それをひょひょいと解いていく登場人物達に「ほほー」と感心しながら読み進めていきました。
Jun/11/2004 ↑TOP
 『手折られた青い百合 歓楽の都


PARTNER 1
柏枝真郷/高里ウズ(イラスト)中央公論新社C-Novels Fantasia【bk1別窓版

セシル(男)は念願かなってニューヨーク市警の殺人課へと転属になる。そんなセシルの相棒は、見た目はいいが中身は凶暴の女性刑事ドロシー。コンビを組んだ初日に早速事件が発生し、その捜索に取り組むことになるが……。

殺人課と聞くと、ロス市警のあの刑事を思い出します。そんな感じでアメリカを舞台にした刑事モノにチャレンジしてみました。アメリカの殺人課=ハリウット的エンタメと勝手に連想していたんですが、予想以上に地味でした。派手だったのは……、最後の一瞬かな?セシルがかっこよかったですよ。お話のからくりは、いろんなことが連鎖してこうなっちゃったか、といったちょっとした寂しさを感じてしまいました。セシル達がきちんと解説してくれるまで全く予想もできなかったんですが(笑)。 登場人物が超人奇人系でない、という点でも楽しめたと思います。ドロシーがいろんな意味で最強(ある意味最強なのはセシルの母ですが)。強くてさっぱりしているところに同性としてあこがれてしまうキャラクターでもあります。セシルは強いんだか弱いんだか分からない。暴力系の女性刑事の相棒だからかすんで見えるのでしょう。哀れなり。
「男と女の友情」で話が進んでいくらしいこの物語、個人的にはセシルとドロシーは絶対いいコンビだと思っていますので次も楽しみです。
Jun/07/2004 ↑TOP


風の王国
毛利志生子/増田恵(イラスト)集英社コバルト文庫【bk1別窓版

李翠蘭は商人の娘として育てられていたものの、唐の皇帝・李世民の姪。吐蕃の王の元に李世民の娘として嫁ぐことになったが、その道中に何者かが翠蘭の命を狙う。川に落ちてしまった翠蘭を助けたのはリジムと名乗る若い吐蕃人で……。

↑のあらすじではこの物語のすばらしさをひとかけらも表せないのですが、珠玉の作品だと思います(あまりにもツボにはまったのでもうべた褒めですよ……)。翠蘭の性格がいい感じです。さっぱりしていて、強そうに見えるけど実はもろいところもある。育ちの関係か色恋沙汰にとんと免疫がなく、どう対処すればいいか分からず、勢いで物事をこじらしてしまったり。翠蘭とリジム、2人っきりの道中ということで、近づいたり離れたりする2人の距離がもどかしくもあり、楽しくもあり。
『公主が遊牧民の元に嫁ぐ』という、よくありがちなパターンといえばそうなのかもしれないけど、個人的には非常に好きな題材がいい具合にジャストミートでした。世界史好きなので、吐蕃とか聞くだけで心浮かれる人間ですし(笑)。あと、これを読んでいるときに思い浮かんだのが(以下、ネタバレのため反転)→橘香いくのさんの『翠緑の森の騎士 ブローデル国物語』だったりします。やっぱりこういう系統(助けてくれた人が実は結婚相手だった!というある意味ベタな展開(しかし、ベタだからこそツボなわけで……))のお話は大好きだなー。

あとはイラストですね。読んだ後に気づいたんですが、イラストの人が『業多姫』の増田恵さん、ということで。どうりでイラストにも惹かれるわけです(笑)。
Jun/05/2004 ↑TOP


流血女神伝 暗き神の鎖(前編)
須賀しのぶ/船戸明里(イラスト)集英社コバルト文庫【bk1別窓版

バルアンの正妃となったカリエは、ヨギナの総督を命じられる。そして、そこでバルアンの子を身ごもっていることを知る。一方、ルトヴィアではドミトリアスの周りで異変が起きており……。

本編再開の流血女神伝。一冊目ということで、軽くジャブ?な感じで割合と軽く読めたと思います(いろいろと重い内容もありましたが)。カリエの周りが明るくて、読んでいて楽しい。特に侍女の皆さん、なんだかおもしろいなぁ。そんなこんなでエティカヤは明るい話題で満たされていましたが、ルトヴィアが対照的に暗くて暗くて。特に、サラさん。なんだか見たことのあるような(ベルばらとかで……)、おいおいこの方向だけには行ってくれるなよ!という道一直線で切なくなってきました。お願いだからがんばれグラーシカ。ドーン兄上、グラーシカに代わって成敗してくれん!(すいません、ちょっと怒りで我を……)個人的お気に入りのエドとかミュカとかがたくさんでていたからうれしかったり。次巻の個人的山場はミュカとカリエの再会シーンだ!と勝手に期待して次を待ちたいと思います。でも、次からの重たそうな展開を想像すると少しこれまた切なくなりますねぇ。
Jun/04/2004 ↑TOP
 『流血女神伝 砂の覇王9
 『流血女神伝外伝 女神の花嫁(後編)


魔女の結婚 乙女は一角獣の宮に
谷瑞恵/蓮見桃衣(イラスト)集英社コバルト文庫【bk1別窓版

崩壊した女神の島を後にしたエレインたちは、巫女姫の助言に従いブリテン島の東の地にあるという浮遊宮に元の時代に戻る手掛かりを求めて旅をしていた。しかしその道中、「黒髪のドルイドと卵色の髪の巫女」が手配されているとして、騎馬隊に連行されてしまう。

次が最終巻(あとがき参照)、ということで怒濤の展開になってきました『魔女の結婚』12冊目。最初の方は結構のほほんと読んでいたんですが、中盤あたりからこれでもかというくらい驚きの新事実が目白押しで忙しかったです(笑)。もう、何を書いてもネタバレでしょうということで反転→一番びっくりしたのはダイルの正体(?)でしょうか。まさか、そうくるかっ!という感じですね〜。そうすると、「つながり」という点を考えると彼がエレインを求め続けたのも何となく分かるかな。そして次はマティアスのお師匠様が登場してきたところ。さすが時空が入り乱れている物語だけありますが、これは盲点。なんかで出てくるかとは思っていましたが、ここでかっ!という驚きが(笑)。←反転終了。前巻のラストで本気モードになったマティアスですが、本気になればなるほどうまく表現出来なくて、うろたえている姿にひとまず胸キュン(他に適切な表現方法が思い付かず、死語ですいません)です。
Jun/03/2004 ↑TOP
 『魔女の結婚 女神の島よ眠れ


陰陽ノ京
渡瀬草一郎/田島昭宇(イラスト)電撃文庫【bk1別窓版

陰陽道の名門・賀茂家の出身である保胤は、文士の道を目指して慶滋保胤と改姓したものの、陰陽道に関する才能を見込まれ、安倍晴明からの依頼に応じ京の安寧に力を尽くしていた。

『空ノ鐘の響く惑星で』がツボにはまりまくった渡瀬さんのデビュー作。実は結構前から気になってはいたのですが、表紙から察するにきっとホラー色がつよい陰陽モノに違いない!(ぱっと見の表紙、ちょっと怖くないですか?)とあらぬ誤解を抱いていていたので手に取ってきませんでした。なんてもったいないことをしていたんだろう。
内容としては、他の陰陽師モノとは一線を画すような……、気がします。あんまり陰陽師モノ経験値が高くないので大きなことは言えませんが、保胤の目指すところが文士なところとか(笑)。それなりに分厚いんですが、あれよあれよという間に事件が進んでいくのであっという間に読んでしまいました。あくまでも低姿勢で好青年で自分のことに関しては結構鈍い保胤と、格闘派ヒロイン(?)の時継ちゃんの今後が気になります。あ、あと晴明の息子・吉平が天然タラシのような気がするのは私だけではないはず。

渡瀬さんので読んでいないシリーズが後ひとつ、なんですが。この系統の表紙苦手だなぁ(笑)。でも、いろんな感想見てると「表紙が間違っている」だからなぁ。きっとそのうち、手をつけるんじゃないかなと思います。勢いで……。
Jun/02/2004 ↑TOP
 『空ノ鐘の響く惑星で3


空ノ鐘の響く惑星で3
渡瀬草一郎/岩崎美奈子(イラスト)電撃文庫【bk1別窓版

アルセイフ王国が混乱している中、第二王子レジークは早々に即位宣言を出し、フェリオを事件の首謀者として祭り上げてしまった。信頼出来る仲間とともに逃げ出すことに成功したフェリオであったが、とらわれたままのウィスタルを救出するために密かに王宮に忍び込んでいた。

全編を通して燃える展開の「空鐘」第3巻。登場人物がものごっつ多いはずなのに、そんなに多く感じないというのは作者さんの力量でしょうか?(作者さんのサイトにある登場人物相関図も大変参考になります)いろんな陰謀・野望が渦巻く中、まっすぐな主人公が光って見えます。リーダーの力量を持つ人は自ずとその地位に立つものなのですよね(しみじみ)。今回、レジーク陣営(というか、とある理由からレジークに協力しているクラウス陣営)からフェリオ側についた眼帯の人。最近、あのような「おっさんキャラ」が個人的ツボでして……今後の活躍に期待大です(笑)。それと同じくらい、ウルクと戦線復帰したリセリナのガチンコバトルも楽しみなんですが。謎が謎をよぶ展開で(特にフェリオの出生関連は今後大きなキーポイントとなりそう)、次が本当に楽しみです。戦記物スキーな人間としては、リアルタイムでこの物語を追いかけることができることに非常に幸せを感じています。

え、もう一つシリーズ続刊中の戦記物……?いや、天災並に忘れた頃にやってくるので、数には入れないことにしました。
May/20/2004 ↑TOP
 『空ノ鐘の響く惑星で2

半熟騎士の行進曲 スクラップド・プリンセス4
榊一郎/安雲雪伸(イラスト)富士見ファンタジア文庫【bk1別窓版

パシフィカ達は騎士を目指すという猪突猛進型の青年と出会う。パシフィカに一目惚れしたというレオポルドと名乗る青年は、一行の護衛を申し出るが……。

人の話をはなっから聞かないゴーイングマイウェイ型の猪突猛進勘違い騎士、というのが結構好きです。そういった意味で、王道一直線な感じのレオポルド君は読んでいて楽しかったなぁ。理想の騎士に燃え、そこを目指して愚直なまでに一直線というのが好感度が高い(笑)。まあ、一筋縄ではいかないストーリーでしたが。
今回、いろいろと謎が明かされていく中でSFっぽい要素もちらちらと。古代の失われた技術系みたいですが、そっちの系統が苦手なんですが、ファンタジー世界といい具合に混じり合っていてあんまり気にならないかな?
Jun/01/2004 ↑TOP
 『異端者達に捧ぐ挽歌 スクラップド・プリンセス3

FLESH & BLOOD 6
松岡なつき/雪舟薫(イラスト)徳間書店キャラ文庫【bk1別窓版

毒殺を企てたという疑いをはらしたカイトは、ジェフリー、ナイジェルとともにグローリア号の待つプリマスに帰還することとなった。その際、女王のもとに交渉にきていたフランス人貴族を一緒に母国に送り返すという仕事も押しつけられてしまい……。

宮廷でのどろどろ劇もいいんですが、やっぱり派手な海戦の方が好きだなぁ(笑)。こう、すかっとするというか、みんなが生き生きしてかっこいいといいますかで。フランス人さんが強いんだか弱いんだかでおもしろくて、なんだか気に入ってしまいました。それに関して何かを悟りきっているナイジェルというものおもしろかったです。腹をくくったカイトとジェフリーの掛け合い、というのがこの巻でのそれなりの山場なんでしょうが……、まぁ、どばっと読んでしまえば大丈夫でした。
May/31/2004 ↑TOP
 『FLESH & BLOOD 5