2002年1月の本の感想


レディーガンナーの大追跡 上
茅田砂胡・角川スニーカー文庫【bk1

冒険の方を読んだのが一年以上前なので、話の内容をすっかり忘れてしまっていました(それでも、無理矢理読んだ)。これは前の話を覚えているまま読んだ方がおもしろかったなぁ。今回はなかなかキャサリン嬢が出てこないので、ちょっと中盤まではノリが悪かった…。デル戦やスカウィに比べたら地味なように感じてしまうお話ですが、はちゃめちゃお嬢様のキャサリンが元気で○。
価値観の対立描写(会話?)で茅田節炸裂。いいところで終わっているので、次巻を早く読みたいです。お気に入りキャラは侍女のニーナ。なんだか好きです。
01/23/02 ↑TOP
 

Edge
とみなが貴和・講談社ホワイトハート【bk1

”前読んだ本でおもしろかった本の感想”第2弾。

私が読んでいるホワイトハートの作家さん(とみなが貴和さん、駒崎優さん、宮乃崎桜子さん)は、皆さん同じ年の賞出身だと気付いた一時間前。そしてその中で、一番冊数がでてないのがこの人。おもしろいんだよ。
普段めったに(というか、皆無)ミステリー読まない私が読んでいるミステリーチックなもの。プロファイラーの大滝錬磨がかっこいい。男装の麗人はやっぱりいいよ…。超能力もでてくるのですが、物語バランスを崩すようなものでもない。オススメ本。
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エヴァリオットの剣 我が王に告ぐ
高殿円・角川ビーンズ文庫【bk1

緊急企画”前読んだ本でおもしろかった本の感想”の第1弾。
今、最も気になるシリーズの”遠征王シリーズ”の250年ほど後のが舞台となります。「マグダミリア」という前後編のものの続編として発刊されたのですが、この本だけが無事にビーンズ文庫に移籍し、今に至ります。
はっきり言ってしまえば、どたばたラブコメなんですよね。何がおもしろいって、ひとりで突っ走る今回の主人公(らしい)アンナマリア嬢。元気だわ。健気だわ。アルフォンスに一途に思いを寄せる彼女の心の雄叫びが、読んでいておもしろい。彼女とアレ(ネタバレになるので、指示語ということで)があのあと、どうやってくっついたんだか、かなり興味津々。きっとアンナマリアが一方的に押して押して押しまくったんだろうな(妄想…)。
マグダミリアを読んでいなくても充分楽しめます。
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ミステリートレイン サイケデリックレスキュー
一条理希・集英社スーパーファンタジー文庫【bk1

『サイケデリックレスキュー』の四冊目。前からちらほらとでていた謎の秘密結社の正体が分かります。秘密結社でもなんでもなかったんだけれども。残念(パタリロの国際ダイヤモンド輸出機構のようなものを想像していた…)。あとは謎に満ちたスーパー渋いおじさんの暮崎さんの秘密が暴露されたり、田中警部に春がやってきていたり、いろいろと大きな展開がありました。少年漫画みたいなノリが何とも言えず好きだ。ドキドキ感は一冊目に比べたら及びませんが、恭平がどんどんかっこよくなってきてますね。育てよ〜。
01/14/02 ↑TOP
 

魔術師オーフェン無謀編12 そのまま穴でも掘っていろ!
秋田禎信・富士見ファンタジア文庫【bk1

な、長かった、これを読むのに一月以上かかってしまった。短編集はひとつ読んだらお休みできるから…。オーフェンの短編集は、キースとコニーのためにあるようなものです(断言)。おもしろかった。本編のシリアス度と番外編のあほらしさの温度差がおもしろいわ。
書き下ろしの事件編ではアザリーがなにやらよからぬことをたくらみ、それに巻き込まれるキリランシェロとハーティア。本編ででてくるようなキャラが何気なくでていたりして、そこら辺がおもしろい。

01/13/02 ↑TOP
 

新ロードス島戦記3 黒翼の邪竜
水野良・角川スニーカー文庫【bk1

第一回全マーモ統一格闘王座決定戦、開幕…。

ロードス島戦記の最新刊。不幸大王のスパークの不幸物語。といいつつ、おいしい場面はちゃんとおいしいやつ。なんだよ、ラブラブじゃないか。スパークと小ニースとリーフの三角関係どうなるのかなぁ。あとはレイエスもでばってきそうで、泥沼になりそう(ちょっとうれしい)。

ちょっと批判めいたことになるので反転反転。<→ロードス島戦記は好きなんですけど、なんだか一番最初が一番おもしろかったかなぁって思ってしまった。だって、だって、今回のこの本、薄いんだもん。533円(+消費税)もするのに、薄いんだもん。そういえば、前の巻から挿し絵が美樹本さんにかわって、雰囲気もずいぶん変わったなぁ、と(別に美樹本さんが嫌いなわけではない。というか、積極的に好き。マクロスシリーズの絵は好きだし、美樹本さんの書くリーフはかわいい)。スニーカ文庫の表紙デザインがえらく刷新されたせいもあるんだろうけど。あとは文章力の問題、か?普段読んでいる本と系統が違いすぎるのかな?あまりにもストレートな表現が多用されていて、ちょっと萎えた。ああいうのはさりげなくぼかすのがいいんだ!!←>とかいいつつ、続きが出たら買います。物語の結末は気になりますので。。
01/03/02 ↑TOP
 

姫君と婚約者11
高遠砂夜・集英社コバルト文庫【bk1

今回のゲストキャラは、<→レズ←>?うーん、宝塚好きな女の子が男役のトップさんに憧れるようなものかなぁ。
読んでいていつも思うことは「アリィシア、大人になれ」。とにかく今回、自国内ならともかく、他国でそんなコトしちゃだめでしょ!と思わず突っ込みたくなるような展開ですが、このシリーズなのでヨシとしておきます。うん、姫君と婚約者だからね。<→言葉が無くてもアリィシアの言っている言葉が分かるガルディア←>、という設定はなかなかよろしいですね。やっぱり翔翼人はいい…。表紙イラストでも背中しかでないミレーユ姫は、コロンボの「うちのかみさん」みたいな位置づけかな?彼女の物語は彼女の物語でおもしろそう、と思ってみたり。
01/02/02 ↑TOP
 

摩天楼ドール  ハイブリットハンター
谷瑞恵・集英社コバルト文庫【bk1

”きよら”の過去を知る謎の男・伊吹麗司と悠との男の戦い…。どんどんと悪の秘密結社の残党が出てきていい感じだ。「最後まで信じ続けたい」っていうきよらの心情がよく伝わってきました。今回謎の登場人物として出てくるシン。結構好きな寡黙青年ですが、せっかく出てきたのに、多少消化不良な感が。あとは、マザー大活躍。ああいう謎にあふれた一筋縄でいかないキャラは大好きなので、今後活躍してほしいな。
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月の影 影の海 上/下  十二国
小野不由美・講談社ホワイトハート・【bk1

本好きなら読んでいて当然、らしかったのですが、読んでませんでした。それで、読みました。ストーリーやらなにやらは、私なんかが説明するまでもなく、すばらしい紹介をなさっているところがありますのでパスして、ミーハー根性丸出しの感想を書かせていただきます。ネタバレっぽい、ので反転させておきます。
<→実際のところ、上巻を読んでいて中盤までは少しつらかった。何がって、話がおもいっきり暗いし、いたいし、悲しいしで。陽子の心の闇の部分ばかりがクローズアップされているような気がして、なんだか読んでいて切なくなってきたのです。恐ろしくひどい目に遭う上に、あそこまで人を信じられなくなっている過程を書きつづっている小説は、今まで私が読んだものにはそんなに無かったので。でも、下巻の楽俊が出てきてからはそのつらさもなくなってきた。だんだん陽子にも信頼できる人ができてきて、ああ、本当によかったね、って思えるようになって、延王様ご登場あたり(もしくは、もう少し前かな?)で、これは、これは続きも読まねば、と思いました。延王様が好みだっていうのも無いことはないのですが、陽子がこの先どんな王様になるのか、それが気になりまして。←>
山田画伯の絵が大変マッチしていていいです。世界設定に、中国っぽい舞台もこれまたいい。続きも早い内に読んで置きたいと思います。
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エルゼリオ 遠征王と薔薇の騎士
高殿円・角川ビーンズ文庫【bk1

今回は、空いた8人目の愛妾探しに、アイオリア王(注:女。ただし女ったらし)が自ら薔薇の騎士となって、かわいい女の子をゲットするというお話。少女とおっさん、お兄さんの恋愛も楽しめて楽しかった。
今回も味のあるキャラクターが勢揃い。オリエももちろんよいのですが、今回初出のガイは渋いし、ジャックもずいぶんと騎士らしくなってきたし、リオ先生はピーコみたいだしで、個性あふれる面々がてんこもり。そしてナリスのシリアスモードとコメディーモードのギャップにノックアウト。愛妾達の激しいバトルも、読んでいて笑いをかみ殺すのに苦労しました。電車の中で絶対挙動不審だったに違いない。しかしながら、やっぱりポイントは恐るべきコック軍団。合い言葉は「ミンチミンチミンチ」と「プリンプリンプリン」です(笑)

かなり気になる幕引きでしたので続きを切望します。オリエとミルザ、一体どうなるのでしょうか?イチオシのシリーズです。
12/29/01 ↑TOP
 

赫い沙原  キターブ・アルサール
朝香祥・角川ビーンズ文庫【bk1

話としては、国を追われた王子様がその国を取り戻そうとする系列のお話。アルスラーン戦記好きだから、わたしはこういう展開に弱いんです。まだプロローグの状態でして、いろいろと気になるキャラクターがたくさん出てきておりますが、今後の展開に期待、といったところでしょうか?表紙は主人公のアルセスとその従者セルムですが、セルムは表紙にまででばってきているわりには…、影が薄い。主人公の青臭い考えに最初は「なにをほざいていらっしゃる?青いなぁ」などと突っ込みいれまくりながら読んでいたのですが、最後の方はそれも忘れるほど楽しく読むことができました。<→ただ、最後の姉上を救出しにいくところ、こいつ絶対に裏切られるんだろうなー、と思っていたら、案の定裏切られていました。そこら辺は、もうちょっと読めない展開にしてほしかったかも。←>
敵キャラのサイードが気に入ってしまいました。彼にはラブロマンスがありそう(笑)、というか、もうすでに…?女の子キャラが少ないので、次以降、元気いっぱいの好感度高い女の子の登場を希望。
12/28/01 ↑TOP